Stage5
ナイトレース
この日も
みんなの帰りを待つ選択をした
この日は、雨予報が出ていた
選手がスタートしてすぐ
空が怪しくなって来た
次のキャンプ地に向かう車の中
選手が見えると
車の中は大騒ぎ
心があったかくなった瞬間
その車内で、手作りの
バナナブレッドが回って来た
めちゃくちゃ美味しかった
が
入ってる袋が
どう見てもゴミ袋
それに ひと笑いした🤣
日本じゃ、あり得ないだろうなぁ…
と、思った
キャンプ地に着いたけれど
なかなか作業が始まらない
雲行きが怪しいため
相談をしていたらしい
キャンプ地の前に
ひろーーーーーい
白い砂利が張り巡らされた砂地
ぱっと見は、綺麗だけど
どこか不自然…
なにかが…おかしい…
遠くの方には
大きな木が横たわっていた
歩くと柔らかく足が埋まって行く
普通の砂地ではないことは明らか
スタッフが
そこは季節によって
川になるらしい…と教えてくれた
枯れた大地の様に見えたけど
そうではないと知り
なんだが少しだけホッとした
でも、きっと
ずっとずっと昔は
季節関係なく
水が豊かだったんだろうな…
その先の山と山の間に
ワナカ湖があった
曇り空の中
歩きまわってみた
少しの散歩
とうとう
お昼過ぎから雨が降り出した
しかも尋常じゃない暴風雨
暫く、とても外には出られなかった
テント内も雨漏りする程
少しの間をぬって
雨の中、お湯を貰いに行った時のこと
スタッフ
「Are you okay」
私
「OK
But very cold」
「Oh…
風邪ひかないようにね
(と、言われたっほい)」
「YES」
単語並べるだけの返事
「What's in the tent」
雨漏りって、なんて言ったら良いのか
分からない
人差し指を下に向けて
上下させながら
「ん〜〜
ポタポタ
」
と言ってみた
すると…
「Ohall right
What is the tent number」
「18」
マジ
つっ…伝わったのと
半信半疑でテントに戻って数分後
テントの外でガサガサ…
すると
テントの上に溜まった雨水を落とす為か
骨組みをズラされ、テント内面積が
一瞬半分以下になる
「わおっ」と言ってしまった💦
良かった…逆側にいて
すると外から
テントをノックされ
「sorry」と笑い声
すると、ブルーシートが
テントの上にかけられた
雨の中、ブルーシートを
かけに来てくれた
しかも「ポタポタ
」で
伝わってた
「Thank you」
「You are welcome」と
また、ノック
話せなくても何とかなるらしい
✼•✼•✼•✼•✼
夜になっても雨は止む事はなく
とにかくメンバーが
無事に帰る事を祈った
悪天候の為に
コース変更と、コース短縮があった
メンバーが帰って来たのは
まだ暗い明け方
早朝のためか
太鼓は鳴らなかったが
聞き覚えのある声が
聞こえてきた
すると、同じテントのメンバーが
帰って来た
疲れ切った表情
「凄かった…」と一言
それだけで
どんなものだったのかが伝わって来る
急いでゴール場所に行ってみた
続々とメンバーが
帰って来た
ほんとに無事で良かった
ただただホッとした
「お帰りーーー」
とハグをすると体が冷たい
どれだけ寒かっただろう
どれだけ怖かっただろう
ほんとに無事で良かった
もう、それしか出て来なかった
✼•✼•✼•✼•✼
その日は、日中天気も良く
翌朝の、Last Stageスタートまで
体を休める事ができる
昼間は
ウェアを少しの水場で洗濯する人
日向ぼっこする人
それぞれの時間を過ごした
みんなで、折り鶴を作り
スタッフ、他国の選手に
プレゼントしに行ったりもした
「Oh〜ORIGAMI〜
」と
喜んでくれた
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
![びっくり](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/014.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
他国選手の笑顔が印象的だった
その日、私にとっては
別の大冒険をしに行った
キャンプ地そばのワナカ湖へ
私は、大量の水場が怖かった
プールすら行ける様になるまで
かなりの時間が掛かった
だけど、レース前に
セラピストであるメンバーに
セッションして貰い
沢山の気づきがあり
レース中
川に躊躇無く入れる様になっていた
天気が良かった その日
ワナカ湖まで歩いて行きたくなった
しかも、一人で行こう行きたい
そう思った
足が、ワナカ湖に向く
どんどん ワナカ湖が近づいて来る
大量の水場が近づいて来る
水際まで行ったけど
全然怖くないっ
なんだかシューズを履いている事が
勿体ない気がした
なんとっ
裸足になって、水の中に入って
ジャバジャバしてみた
ズボンの裾がメチャ濡れた
でも、全く気にならない
全然怖くないっ
すっごい気持ちよかった
沢山の水がキラキラ
してて
めちゃくちゃ綺麗
だった
涙が出てきた
キャンプ地に戻って
メンバーに
「裸足になって
ジャバジャバして来たーーー」と
子どもの様な報告をしていた
私にとって、大量の水場は
怖い場所でしかなかった
初めて綺麗だな〜っ
て思った
レースチャレンジを決めて居なかったら
私は、大量の水場には
余程の事がない限り
自分一人では、近づかなかったハズ
あのキラキラ
は
忘れられないっ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210613/08/zikzin55/c8/9d/j/o1080108014956584407.jpg?caw=800)
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![えーん](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/018.png)
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この日は
いろんなものが
見えるように
なりました
(注意 : 怖いやつではありません)
では、また