今回は第二ブロックからでございます。

 

 青春と題されただけに、メンバーが一人づつ自分にとっての青春を語り選曲してくれた曲を歌って行きました。まず、トップパッターはあーりんでした。

 

 「泣いてもいいんだよ」

 年下なのに一番しっかり者のあーりん。そんなあーりんが語ってくれました。「頑張らなくてはいけない、弱い自分がもっと強くなりたいと思い続けていた時に出会った曲です」

 一番年下なので年齢の縛りにより他のメンバーを背にして先に帰らなくてはならない事もしばしばあったようです。ある仕事の時やはり先に帰らなければならなくなったあーりんが、珍しく「帰りたくない」と泣いたそうです。これは、れにちゃんが何かのインタビューで語ってくれたエビソードでした。皆の前で素直に感情を出せるようになったあーりん。そして今では末っ娘感のキャラも定着し、あーちゃんと可愛がられていますね。この曲はサビのリフレインが私にはしつこいので、普段はあまり聴く事が無いのですが、ライブでは映える曲ですね。カッコ良かったです。

 

 

 続いて、れにちゃんが学生時代の思い出を語り「ちょっと、センチメンタルな気分になります」と紹介してくれたのが「Z女戦争」でした。学生時代が楽しかった事を色んな所でよく語ってくれていた、れにちゃん。いつもゴキゲンで元気で、ややトリッキーなユーモアに溢れ、それでいて情感豊かなれにちゃんに確かにピッタリな曲だと感じ入りながら聴きました。学園生活を壊しに来たものとは戦いぬく歌。そうだ、れにちゃんは芸能人でありながら芸能人ずれしない、学校、家庭、御近所付き合いを愛し、それらを自分にとって一番大切なものと公言し、愛し続ける人なのでした。

 

 

 玉井さんが選んだ曲は「行く春来る春」でした。

 玉井さんのこの素直な感覚って、ある意味ももクロを風通しの良いものにしてくれていると思っています。人に対して「面白ーい」「楽しい!」「可愛いっ」「いいいなー」とてらいなく、真っ先に反応する玉井さん。ももクロが芸能界で幅広い年齢の方たちに好かれているのは玉井さんの功績が大きいのです。そしてリーダーを支えるのを一番の喜びとし、他のメンバーにもさりげないサポートを惜しまない玉井さんにとって、この曲は自分に対してのご褒美だったのですね。だって、歌いきった後の振り付けで以前は有安さんに抱きついていたのが、今は公然と夏菜子ちゃんに思い切り抱きつけるのですから。細かいフェイントを入れて直ぐに抱きつけさせない夏菜子ちゃんにも、なんだか夏菜子ちゃんらしくてほっこりしました。

 

 

 

 最後、夏菜子ちゃんが選んだのは「白金の夜明け」

 最近完全に大人の女性の顔になったリーダー。何だかビックリするくらい綺麗ですよね。いつも真っ直ぐなまなざしで、進み続ける彼女がこの曲を選んだ事がとても感慨深かったですね。そして、ここで私にこの日二回目の涙が。彼女達が歌を通して届けようとしているものが、ひしひしと伝わってきたからです。孤独や絶望に人はどうしても打ちひしがれてしまう事があります。「ガンバレ!」と直截なメッセッージがあるわけでないこの曲で、そんな時の励ましを戴きました。ああ、ももクロっていいなぁと感じ入るのはこのような瞬間でござますね。

 

 

 もうちょっと頑張れば宜しいのでしょうが、今回はここまでで失礼いたします。次回へと続く。読んでいただきありがとうございました。