料理とサービスを堪能したくなる店「さ行」 | じきの食歴

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世の中には、美味しいいもので溢れている。
そんな美味なる料理やお酒の記録を食の歴史として記しておこう

1月の「さ行」。
こちらのお店は、料理をメインで担当されるお兄さんと、サービスをメインで担当される弟さんが二人で営業しているお店。
二人の苗字である「佐藤」のはじめの文字と、父親の“正行”さんから1文字取って、店名にしたという。
六本木に店をかまえていたのだが、現在は赤坂に移転。
移転前から予約の取れない店として有名であったが、現在は一部の予約可能権を持った人しか予約を取ることができなくなっている。
当然自力も予約取れないので、今回も誘われての訪問。

この店の料理の特徴は、品数が多く、非常に華やかな盛り付けにある。
今回も手の込んだ料理の数々が卓上に繰り広げられ、新し皿が出てくるたびに歓声がわきおこる。
味についても、塩味、甘味、辛味、酸味等をバランス良く配置し、食べる側の気持ちに寄り添った料理を出してくれ、サービス面でも非常に丁寧で心地が良い。
料理とサービスのどちらからも、料理を食べもらおうという気持ちがその場の空気に溢れている。
そのため、ついつい酒の方もすすんでしまうのだが、それでも1万円前後という驚異的な価格設定もまたこの店の魅力。
「兄弟でやってて、人件費かかってませんから」と言うのだが、これらの料理は、仕込みの時間も相当かかっているはずで、もう少し値段あげてもいいのにと毎回思うのだが、弟さんのニコニコした顔を見ると、そういった野暮な話抜きで料理とサービスを堪能したくなる、そんなお店だ。

で、今回出た料理は、下記のようなもの。
正月らしい八寸に、椀物もおめでたい感じに。
3種のお造りが出て、焼き物。
その後に出てきたものが意表をついたもので、仙台牛のメンチカツの下にはタルタルソースが敷かれ、その下にある蕎麦粉のクレープで巻いていただくもの。
ベリーリーフ等もちらされて見た目も美しいのだが、この葉野菜がまた良いアクセントとtなっておりメンチカツの重さを感じられるにいただくことができる。
定番の胡麻豆腐も今回は白菜を用いたもので、素揚げにして出された。
ペースト状になった白菜のソースが、これまた上品だ。
そして、〆として今回出されたのは、たい塩ラーメン。
具材は別皿として出され、そこにはチャーシューの代わりに角煮と煮卵、ネギが乗せられていた。また、おこわも添えられ、まるでどこぞのラーメン屋のようである。
そして、今回も5種類と多くのデザートが出され、いつものように食べきれずお持ち帰りに。

次回訪問予定はまだ入ってないので、予約持ってる方からのお誘いお待ちしています(笑)

 

 

 

さ行割烹・小料理 / 赤坂見附)
夜総合点★★★★★ 5.0