箱根にて室内展望温泉を堪能「塔ノ沢一の湯本館」 | じきの食歴

じきの食歴

世の中には、美味しいいもので溢れている。
そんな美味なる料理やお酒の記録を食の歴史として記しておこう

GW真っただ中の5月5日、親のリクエストで温泉旅行へ行くこととなった。
近場で温泉といったら、やはり箱根だろうということで、食べ仲間でもある小川さんが会長をされている一の湯グループの温泉に行くことにした。
今回宿泊したのは、「塔ノ沢一の湯本館」。
創業1630年で、渓流横の建物は国の有形文化財にも指定されている老舗の温泉宿。
正月の箱根マラソンで走るコース沿いで、箱根湯本から歩くと15分ぐらいかかるが、駅前から100円バスも出ている。
荷物が多ければバスでもいいだろうが、途中の景色等を楽しみたいなら歩いてみるのにちょうど良い距離だし、途中で渓流をいくつか超えることになるので、景色も良い。
宿の方は、老舗温泉宿らしい風格があり、館内の黒光りする床板も美しい。
うん、掃除が行き届いている。
そして、部屋の窓からは清流が流れる絶景が広がり、その清流を望みながら入れる室内展望温泉がついている。
ちなみにこちらの宿は、コスト削減のため部屋毎の中居さんを置かず、布団も自分で敷くようになっている。
また、食事は大食堂で取ることとなっているのだが、食材として箱根山麓豚というブランド豚を用いていたり、この温泉独自ブレンドのコーヒーや柚子胡椒があったりと食の方にもこだわりがある。
まあ、会長の小川さんが美味しいもの好きなので、当然と言えば当然だろうか(笑)
で、今回の料理は下記のようなもの。
・酒肴3種盛り
・じゅんさいのジュレ仕立て白魚添え
・新鮮な海の幸舟盛り
・若鶏の田楽味噌チーズ焼き
・活〆鱧の天ぷら、おろしタレと梅タレ
・名物 特産豚の美味出汁しゃぶしゃぶ
・ご飯・香の物
・氷菓子
温泉宿らしいメニュー構成で、結構な量が出る。
朝食もしっかりと量があり、豚汁、名物一の湯豆腐、そしてサラダのドレッシングも旨かった。

宿について室内風呂にて冷酒を飲みながら渓谷の景色を愛で、食事を取ってから甥っ子と遊んで、再び室内風呂へ。
タブレットとお酒を持ち込んでゆっくりと2時間ぐらい温泉を堪能した。
ああ、癒される(笑)
こういう贅沢な時間、やはりたまには必要だ。

で、気になる宿泊費の方は、1室2名の利用で夕朝食ついてGWのハイシーズンでありながらも一人辺り2万円しないというコストパフォーマンスの良さ。
この春に放送された「マツコ&有吉 かりそめ天国」にて『有識者が厳選!「1度は泊まってほしい温泉宿ベスト10 ~関東近郊編~」』にて10位に選ばれている。
秋の紅葉の頃が一番人気で、その頃の宿賃は高くなってるのだが、こういう初春から夏にかけての季節もまた緑が気持ちよくいいものだった。

塔ノ沢一の湯 本館旅館 / 塔ノ沢駅箱根湯本駅
夜総合点★★★★ 4.5