就職氷河期世代と呼ばれる人たちの中には、新卒時に恵まれた職にありつけなかったり、ブラック企業での就労を余儀なくされてしまった人も多いと思う。

 

 

就職氷河期世代の人たちにもし「失敗」があるとすれば、以下3つの理由が考えられるのでは。

 

 

 

 

❶社会に出るタイミングが悪かった⇒就職氷河期世代の人たちが社会人となったのは、だいたい1993年から2005年あたり。この時代は阪神淡路大震災・アジア通貨危機・大手金融機関の破綻・日本の製造業の凋落傾向発現・リストラ(解雇)の始まり・雇用の非正規化があった時代。

そのしわ寄せの多くが人数の多かった氷河期世代に立ちはだかった。

ただし、これは生まれた時代のタイミングの問題であり、氷河期世代に責任はないと思う。

 

 

 

 

❷偏差値至上主義に対する信頼過剰「良い大学を卒業すれば良い企業に就職できる」という神話を信じ切って、青春時代をただただ受験勉強のみに費やした人も多かったのでは?

就職市場における新卒至上主義の日本では、確かに偏差値の高い大学を卒業すれば優良企業に入社できる確率は高くはなるが、不況などが原因で新卒採用数が激減すれば、一流大卒の値打ちも激減する。

ましてや人数の多い団塊ジュニア世代(就職氷河期世代の中核世代)であれば、なおのこと人余りに拍車を駆ける。これでは労働者の買い叩きが発生するであろう。

 

 

 

 

❸同質人材の大量生産⇒日本の高校までの学校教育では、国語・数学・理科・社会・英語の筆記試験の偏差値を上げることのみが「ほぼ至上命題」となる。若いうちにこれら以外の能力(例えば、職業訓練など)を養う機会を得ないまま社会人になる人が大多数だった。

要するに、実社会ではあまり役に立たない受験勉強のみしかしてこなかった人を大量生産し、社会での即戦力人材は希少であった。

これでは企業側から「労働力の買い叩き」が発生してしまうであろう。

 

 

 

 

まあ、こんな風に思います。