磁界が大学生の頃、所属していたゼミに大学院生が2人いた。2人とも女性だったが、1人は既婚者で2人とも後期博士課程に所属していた。

 

 

磁界が4回生の頃だったか、ある時期を境に2人のうち1人をゼミで全く見かけなくなった。磁界は毎回ゼミに出席はしていたので、たまたま出会わなかったということはあり得ない。

 

 

敢えて磁界の方から理由は尋ねなかったが、漏れ聞こえた噂によると「精神的に参ってしまって大学に登校できなくなった」とのことだった。

 

 

何故精神的に参ってしまったのかまでは分からないが、おそらくは大学院終了後の進路が決まらず、精神的に落ち込んで病んでしまったのだと推察した。当時は不況で就職が厳しい頃だったので、大学院を修了したものの、就職先が決まらないということはザラにあったので。

 

 

 

 

 

お金をかけて大学院(しかも後期課程)まで行ったのに、肝心の就職ができなければ、今までの教育投資は何だったんだろうね?

 

 

もういい加減「いい大学を出れば良い就職先に行ける」という神話から卒業して、教育や職業訓練の在り方の国家的大改革が必要だと思う。