最近、コンビニやらスーパーで、たばこのカートン売りが山積みになってるのを見て、なんのこっちゃ?と思ってたら、10月1日からたばこを一斉に値上げするようです。これが最強の逆進性ということを確認したいと思います。
" Smoky Valley "
I love you Orchestra Swing Style
その前に、輸出還付金に関して 『 国内販売でも輸出販売でも輸出元締めの負担に差異はない 』 といった愚論が目に入ったので、潰しておきたいと思います。
車を製造するのに、各種部品メーカーが人件費を含めた生産コストに、消費税率10%を乗じて依頼主に請求するのは、普通の社会人なら誰でも知ってるコトだと思います。当然、車みたいな生産物だと部品は多岐にわたります。タイヤ、ボディ、エンジン回り、外装、デザインetc. キリがありません。
その各々に人件費を含めた生産コストに消費税率が乗算されてます。
その負担は輸出元締め企業、或いは生産全体を請け負った企業が払うわけですが、輸出をするにも海外での販売活動や販売拠点、手数料、人件費にも消費税はかかります。つまり、
( 部品メーカーの税負担 ) + ( 海外で販売するコストの税負担 )
これが消費税負担の総額になります。
で、輸出還付金が狂ってるのは、部品メーカーの税負担も、販売業者の税負担も、全額、輸出元締めに還付されるという一点に尽きるわけです。普通に考えてみてください。
海外で消費されるから国税は徴税しないという論理ならば、部品メーカーの税負担は部品メーカーに還付し、海外で販売するコストにかかる税額のみ、輸出元締めに返金するのがスジじゃないですか?
『 いやいや、差し引きゼロだからおなじことだろ?ww 』
と、愚図はマウントを取りに来るでしょうが、最初に言った通り 『 各種部品メーカーが人件費を含めた生産コストに、消費税率10%を乗じて依頼主に請求する 』 というプロセスが 『 各種部品メーカーが人件費を含めた生産コストそのままで、依頼主に請求する 』 というように変化をするわけです。
この違いがわかりますか?
① 部品メーカーは海外で消費されようが、国内で消費されようが、消費税を支払う
② 免税措置を受ける輸出元締めは、部品メーカーに還付金から消費税額を返金する必要はない
③ 規模が小さくなるほど人件費や仕入れに課せられる消費税が重くなる
④ 生産コストが高くなるため、還付金を貰ってるくせにコスト安を強いるパワハラが横行する
⑤ 還付金そのものは、各種部品メーカーの納税額をそのまま輸出元締めに渡してるだけ
この ① ~ ⑤ が、キレイさっぱり無くなるわけです。
もっとも ④ に関しては、消費税だけが要因ではないので、その限りではありませんが。
長くなりましたが、単細胞は足し算引き算でしか経済を分析しない傾向があり、そこに内包されてる不条理に気づかないのが特徴です。こういう手合いが一番タチが悪いかもしれません。
書いてる間に仕事を始める時間が来ちゃったので、タイトルの件は、また改めて(;´∀`)