プライベートテニスコーチのじいコーチです。
前回のお悩み相談室⑤でのアドバイス、『ボールとの距離』を質問者は実践してくださいました。そして自分なりに感じ取ってくれたようです。
それでは読んでいきましょう。
相談者:「うまく距離がとれていない」ということを考えてみました。
普段から足を動かそうとがんばっているのにうまくできないときもあるので、それはなぜか考えてみると、ボールが来る場所があまりよくわかっていないのだと思います。
だからうまく距離が取れず、足を動かしているのに距離が合わないのだと思いました。ボールが来る場所をわかるためには、ボールをきちんと見ることが大事だと思うので、それをやってみたいと思います。
じいコーチより回答:ありがとうございます。
自分が意識して取り組んでいるのにうまくいかないのは、なにか原因があるからですね。決して頑張っていないのだと自分を責めないでください。
気づかれたとおり、正しい打点に入るために、まず最初に大切になるのが、
『ボールがどこに来るかわかること』
です。
それがわかってはじめてその場所に移動するための足が必要になってきます。
これはとても大切なので、繰り返しますね。
まずは、
『ボールがどこに来るかわかること』
そして、
『そこに移動するためのフットワーク』
です。
そして、『ボールがどこに来るかわかる』ために、『ボールを見ること』を意識されているのですね。
この『ボールを見る』もよく注意が必要なポイントです
(『足を動かす』と『ボールを良く見る』は、テニスでよく聞く2大アドバイスですが、よくよく注意が必要です)
『足を動かす』と同様に、距離がうまくとれなかったり、ボールがどこに来るかわからなかったときも決して質問者さんは『ボールを見ていない』わけではないと思います。
ということは...
『ボールを見よう』と思って、ボールを見ていても、距離がうまくとれなかったり、どこに来るかわからないときがある、ということですね。
※とてもよく考えていらっしゃるので、もう少し掘り下げて考えてみてください。
『ボールを見ている』のに、
『ボールがどこに来るかわからない』
ときはどうしたらよいのでしょう。
ここで、よくある答えが、『相手の打ち方を見る』『回転を見極める』といった答えですが、それは一旦無しにしましょう。
それは、『予測』に当たると思いますし、相手が打つときにどこに来るかを予想することだと思うのですが、いまテーマにしたいのは相手が打った後であって、ボールがまさにこちらに飛んできているときに、そのボールがどこに来るかを予測することを考えてみてください。
少し難しいかもしれないので、ヒントをお出ししますね。
ボールがどこにはずみ・どれくらいはずむか
は何によって決まっているか?
を考えてみてください。
▶︎ここで「軌道」という答えをおっしゃる方もいますが、
“その「軌道」は何によって決まっているか?”
です。
少し考えてみてください。
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