古稀を過ぎたトリトンのブログ -67ページ目

古稀を過ぎたトリトンのブログ

団塊世代よりも年下で、
でも新人類より年上で…
昭和30年代生まれの価値観にこだはります

 

 先日、知人が属する団体から私の仕事場へ依頼がありました。近々我が国の「少子化」を憂ふる講演会を催すので、広告をデザインして欲しいといふものです。その広告は大手の保守系月刊誌に掲載するといふので、私も腕の奮ひ甲斐があるといふものです。キャッチフレーズも私が考へて良いといふ許可を頂きましたので、次のやうな小文を入れてみました。

 

 本来出産は「おめでた」と呼ばれ祝福されるべきことです。ところが今では職場などで既婚女性に対し出産を話題にすると「ハラスメント(嫌がらせ)」とされ訴訟に至る重大問題となります。このような誤つた傾向を打破り、日本の明日の栄へを確保しなければなりません。

 

 皆様、如何な感想を持たれるでせう?

 やはり少々偏つてゐるでせうか?

 

 地方議会で女性議員が質問に立つと、「結婚しないのか」とか「早く子ども産めよ」などといふ野次が男性議員から飛ぶ事例は過去に多うございました。そもそも野次そのものが品の良い行為ではございません。特にこれなどは余計なお世話であり、私から見ても「品の無いオヤジが何を言つてる」と怒りを感じます。

 女性は家庭を守るのが本筋だとか、女性の就職は腰掛けなどといふ古い考へは、今どき誰も持つてゐないでせうし、現在はそのやうな時代ではありません。ところが、悲しい哉、子どもを産むことは女性にしか出来ません。それゆへ、女性が結婚しても、出産しても、仕事を続けられるやうに職場が配慮することは大事な義務だと思ひます。

 

 

 さて、話は冒頭の広告に戻ります。

 何と、この私が作成したキャッチフレーズは編集部から「削除」を命じられたのでございます。仄聞するところでは、不妊に悩む女性に配慮したといふのですが、恐らくそれだけが理由ではないでせう。

 

 昨秋、月刊誌新潮45に掲載された杉田水脈議員の論文が問題視され、挙げ句の果てに廃刊となる騒動がございましたね。また先日は「『嫌韓』ではなく『断韓』だ」の文言がヘイトに当たるといふ理由で週刊ポストが謝罪をさせられてをります。

 恐らくこの保守系月刊誌は、廃刊や謝罪を恐れる余り、表現を自粛したかつたのでせう。出版界は生存競争が激しく、従業員を路頭に迷はせる訳に参りませんので致し方ございません。

 

 松尾芭蕉に「物言へば 唇寒し 秋の空」といふ名句がございます。他人の悪口など余計な事を言つたりすると、思ひがけない災ひを招くから慎めーーといふ訓戒と、現代では解釈されてをります。今は恰度、秋でございますれば、私も身にしみてこの句を口ずさむことに致します。

 

 安倍政権が長らく続き、やれ独裁者だ言論弾圧だと騒がしい向きもございますが、よく言へたものです。本当の言論封殺とはこのやうに水面下から静かに潜行する、恐ろしいものやも知れませんね。

 

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