ここ1週間のうちに、知人から大層美味なるお土産を頂きましたゆへ、この場をお借りしてご紹介させて頂きます。
幼き頃、テレビCMにておなじみだつた「パルナスのピロシキ」の話題を2016年9月の拙ブログに取り上げさせて頂きました。会社パルナスはもう今はございませんが、その後、一族の方が阪神電鉄尼崎駅構内にて「モンパルナス」といふ喫茶・レストランを開かれ、その店で今も懐かしいピロシキを作つて販売されてゐるといふ話題でございました。
https://ameblo.jp/zigzagsha/entry-12201836867.html
私は大学卒業後、神戸の或る菓子メーカーH社に就職し、神戸そごう百貨店の地下食料品売り場に派遣されました。昭和50年代半ばの話でございます。
此処に文楽人形のロゴマークの「おやつセンター」といふ店舗がございました。そこでは、やはりロシアの菓子といふ触れ込みでピロシキを実演販売してゐたのを記憶してをります。
神戸そごう百貨店は、阪神淡路大震災で大きな被害を受け、一度は復興しましたが業績がままならず、今では阪急百貨店へと姿を変へてをります。
その阪急百貨店神戸に、大阪屋といふテナントがございまして、現在「ピロシキ」を製造販売してをられます。この大阪屋さんは、やはり文楽人形をロゴマークとしてをりますゆへ、恐らくくだんの「おやつセンター」と同一の会社ではないかと想像するのでございます。実は昨日、そのピロシキを友人から頂きました。懐かしさと美味さに、覚ゑず鳥肌が立ちました。
この店舗ではチャイコフスキー作曲「花のワルツ」を、パン生地に聞かせて、ピロシキを製造致しをるさうでございます。原料に音楽を聞かせて製造するといふ方式は他にもございますが、コックさんがその曲に合はせて踊りながら練つて揚げるといふのは、実に楽しくユニークでございますね。
味は通常の肉餡「ロシア」以外にもカレー味や、甘い餡が詰められてゐるなど、6種類のピロシキが味わえるといふのも嬉しいことです。
さて、もう一つの美味いもの。それは早朝アルバイトの若い同僚から頂きました。何を隠さう、私は激辛ファンでございまして、それを仄聞した彼が私のためにセブンイレブンで購入してきてくれました。これでございます。
品は唐辛子の天ぷらでございます。ご覧のやうに赤い唐辛子を輪切りにして、それに衣を付けて揚げてをるのでございますが、なんとアサヒビールのロゴマークが付いてをります。
お味の方は、確かに大辛ではございますが、どうやら衣にコツがあるやうでして、牛脂の他に豚、牛、玉葱のエキスパウダーが仕込まれてをり、辛さの中にも味わい深いものがございます。サクッとした舌触りで、口内がカーッと熱くなるのを冷たいビールで冷やす…
この「炎上!真・燃ゑよ唐辛子」および姉妹品「痺れ麻辣(しびれマーラー)味」で、今年の夏を武漢肺炎同様、制覇して乗り切ることが課題となりさうです。