「恐竜」の映画と言へば… | 還暦を過ぎたトリトンのブログ

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恐竜の映画といえば何?

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 それはもう、1967年作品「恐竜100万年」を上回るものはないでせう。

 

 3年ほど前、この拙ブログでも小学生時代の思ひ出としてお話しさせて頂きました。私がこの映画を観たのは、恐らく小学5年生の頃。校内の「映画会」に於いて、児童全員で鑑賞したのでございました。

 直前に一般映画館で封切りされた作品なので、親と観に行つたごく一部の児童らは「2回目やー」と言つてをりました。中でもY君といふオマセの友人は「この映画凄いで!おチチぼんぼ~ん!やで」と興奮気味に言いふらしてゐたのが、そのスケベそうな顔と共に今も我が脳裏に蘇つて参ります。

 

 

 そのとほり。この映画は、小学校5年生の男児にとつては、スペクタクルシーン以上に、主演女優ラクエル・ウェルチ嬢の完璧な肉体美の方が圧倒的に印象的だつたのです。

 仮に、これが低学年であれば、数々のおどろおどろしい恐竜の凶暴さに目が向くと思ひます。メガロサウルスとトリケラトプスの抗争や、ティラノサウルスに襲はれる人間たち。翼竜に空高く拐はれて、あはや仔獣の餌にされさうになるロアナ(ウェルチ演ずる)などなど、たしかに照準を恐竜の生態に合はせて、手に汗を握る場面が続々と登場します。

 

 ところが、小学校の低中学年と高学年の間に横たはる思春期の壁と申しませうか、まあ~その~…  難しい教育的分析は専門家に譲るとして、「もう恐竜どもはどうでもええっ」と、脳内がそちらの方に移つてしまふほど、ラクエル・ウェルチ嬢は眩しいまでに素晴らしかつたのでした(汗)。

 実際、我らを指導に当たる先生方も、本当は恐竜なんて観てゐなかつたのではないか… といふ見方はうがちすぎでせうか。

 

 

 中学校へ進み、一時期この方面の映画に(目的は様々として)興味を惹かれた私。

 親には「恐竜の映画を観に行くんや」といふ建前を装つて小遣ひを貰ひまして、1970年には「恐竜時代」、1971年「原始人100万年」も独りで鑑賞に参りました。いずれのタイトルも「恐竜100万年」を半分いただきましたといふ感じでございます。

 作品内容も、もう恐竜そのものよりその時代に生きる人間、と言ふよりも半裸の女性たちに大きく焦点が移つてしまつてをりました。

 

 「恐竜時代」の主演女優ビクトリア・ヴェトリ嬢は、あはや生贄にされるところを逃亡するストーリー展開は良しとしても、原始調ビキニを売り込む宣伝か…といふ感想を抱いたのでございます。

 

 その次の「原始人100万年」の主演女優ジュリー・エーゲ嬢は、当時既にプレイボーイ系雑誌のグラビアを飾つてをりましたし(何で中学生が知つてんねん)、パンフレット表紙を見て頂ければ分かるやうに、作品内のスタイルはもうトップレスと化してをつたのでございます。

 

 こうなると、もう「親子で楽しむ恐竜映画」といふ感覚は何処へやら、恐竜をダシにした大人向けの作品に変質したのではないか…  と、抗議申し上げてたところで、べつだん怒る人はあまり居られないと思ひますが。              〈完〉

 

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