その2「ケンチャネ」…韓国人の勁(つよ)さは何処へ消ゑた? | 還暦を過ぎたトリトンのブログ

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 さて、現在の韓国人はこの「ケンチャネ」精神を完全に喪失してゐるやうに見ゑます。これは在日の中でも顕著になつてをるさうで、本国ではさらに著しいと推測できるのです。

 

 今までの韓国は、貧乏人の家庭では母親が子どもを抱いて育てていた関係から、母親や祖母による教育が身に染みてをりました。ところが現状を見ると、母性の薄弱化に伴つて、子どもの教育もまた希薄になつてきてゐるやうです。母親や祖母から「ケンチャネヨー」と言はれて泣き止んだ記憶を持つ若者が居なくなつてきたのでせう。

 

 彼らは「ソウルの整形美容は世界一上手で安い」などと豪語してゐますが、そもそも「顔を整形して運勢を上げよう」などといふ歪んだ「幸福追及」は、とりも直さず「中身が薄いので見てくれだけでも…」といふ、切実な貧民根性が生み出した悪弊にほかなりません。

 

 その整形美容ですら、貧乏人には高嶺の花であり、「ブスなのに整形も出来ない女は誰も相手にしない」と悪態をつくやうな世の中になつてしまひました。

 韓国のお婆さんたちが、何が起きても「ケンチャネ、ケンチャネ」と無理して笑つてゐた時代は、既に消ゑ去つてしまつたのです。

 

 韓国の政治は両班(ヤンバン)の昔からデタラメですが、庶民、中でも貧しい者たちは、生まれ落ちた不幸な身の上を「ケンチャネ」精神で乗り越ゑ続けてきた… この精神こそが、韓国人の勁(つよ)さでもあつたと言へないでせうか。

 

 今では韓国人は右派・左派・従北派の三派に分断され、地域性も加はつた相互差別と怨嗟の対立構造に陥つてをります。全て文政権の蒔いた種なのですが、韓国人がバラバラになつてしまふ土壌は、やはり高度経済成長時代から醸成されたものでせう。

 

  「韓国の芸能人は100人中99人が整形」と

   日本で発言して叩かれたカン・ハンナさん

 

 我が国では、Kポップや韓流ブームから火が点いたものですが、生まれつきの美男美女があれほど多いはずがありません。整形手術が当たり前の社会になつたことが、韓国人から「ケンチャネ」精神を奪い去るきつかけになつたのだと思はれます。

 

 今でも韓国は、中流以下の家庭が六割以上を占めてをります。無理して背伸びする時代は、我が国も経験してきましたゆへ理解できますが、そろそろ韓国人も「お婆ちやんの時代」を思ひ出して、何が起きても「ケンチャネ、ケンチャネ」と無理して笑ひつつ、なにくそ!と頑張る社会を蘇へらせるべきではないでせうか。

 

 49年前の11月25日、市ヶ谷台で自裁した三島由紀夫氏が常々批判された、物質万能社会を生きる私ども日本人自身の反省も込めて、さう感じるのでございます。

              〈完〉

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