宮部みゆきさんです
内容(「BOOK」データベースより)
13歳の八木沢順が、刑事である父の道雄と生活を始めたのは、ウォーターフロントとして注目を集めている、隅田川と荒川にはさまれた東京の下町だった。そのころ町内では、“ある家で人殺しがあった”という噂で持ち切りだった。はたして荒川でバラバラ死体の一部が発見されて…。現代社会の奇怪な深淵をさわやかな筆致で抉る、宮部作品の傑作。
宮部さんの作品は
登場人物の心の動きが丁寧に描かれて
300ページ足らずの中で
どんな顔つきなのか
どんな背格好なのか
どんな生き方なのか
なにを大切に思っているのか
そんなことが想像できます
だから
主人公の八木沢順君が怒れば
私にも怒りが伝わるし
悲しめば悲しくなる
ふと思ったのは
本を読むってことは
現実社会で遭遇するかもしれない
喜怒哀楽を学習するってことなのかも
本の中には
あこがれる人もいれば
あきれてしまう人も出てくるし
ぶっとばしてやりたいヤツも出てくる
そんなとき
「あったまに来る~」といって相手を傷つけるってこともあるけど
登場人物の中には
「そんなヤツは放っておけ!」なんて言って抑えてくれる人も現われる
そして、本当に大切なことはコレだよって教えてくれる
そんな体験を本を読むことですると
実際に似たような感情を抱いたときでも
「あ、こんな人は放っておくに限る」なんて
大事にいたらなくなることもあるかも・・・
今、アチコチで、まるでドラマの中のような
犯罪が起こっているけど
たぶん、犯罪を起こしている彼らは
本を読むってことを知らないんじゃないかしら
だから
世の中に腹がたったから・・・
ムシャクシャしたから・・・
誰でもよかった・・・
なんて、信じられない動機があるんじゃないかしら
本を読むって大切なことだな
って、感じさせてくれた一冊です