秘密だよ? 6

僕のカバンのポケットには秘密がある

大切な僕の恋心

「勝つぞ!」
「のせっちシューティングガード入れるか?」
「OK、パス回して。」
赤はレギュラーが3人入ってる。
勝ち目は薄いかもしれない。
勝つには3Pシュート
ピアノのおかげか、手首と指のスナップでの力で、
シュートの成功率が高いぼくだが、
流石に3Pは確率は低い。
とりあえずパスを回してもらえないことには、
「能勢!」
きた。
行くぜ3P
パスを受けてから3pラインの外側に周りこんで打つ
入れ、入ってくれ、神様~!!
ズザッっと小気味いい音がしていい位置に入る。
奇跡だ、
4P差だったあと2P取れば勝利だ。
赤のシュートが外れ、リバウンドでパスが回ってくる。
あと一本。再びシュートを放つビョン嫌な音がして外れ、
リバウンドが取られた。たのむ、あと一本…
ぴ-------笛が成り終了の合図。

負けた---------------------


体育館に戻る前に、俺が佐伯Tに言った決意は、
「クラスの代表として伴奏を引き受けました。
指揮と合わせたりする時間も必要なんです。
いい加減な気持ちでやったら、、一生懸命頑張ってる指揮の人や、
俺を選んでくれた人たちに申し訳ないと思いました。
あと一週間、僕に時間をください。
終わったら部活も頑張ります。決してさぼりたいわけじゃありません。
レギュラー取るのを諦めてるわけじゃないです。時間をもらえたら
死ぬ気で頑張ります。
僕に時間をください
佐伯Tは
そうか、」とつぶやいた後、
「ならお前の死ぬ気の本気を見せてもらおう。」
と紅白戦に投入された。

でも、負けた。
これでぼくのバスケでの席は決まったということだ。
自業自得だが、ショックは隠せない。