昨日、20年間お世話になっているF様がご来店されました。


いつも楽しいお話しを聞かせて頂き、短い時間ですが価値観を共有できていることを実感しています。


そんな楽しいお話の中、F様がずいぶん年をとってこの店に来れなくなたらどうしようかな、とお話になられたときに、大丈夫!F様がよろしければ、最後までヘアーを担当させていただきます。

僕の美容師の目標は、生涯顧客を目指していますので、必ず最後まで責任をもってヘアーを担当させていただきますと言うと、F様はとても喜んでいただき、僕もよし頑張るぞ~と思いました。

そんな時ふと自分の過去の記憶がよみがえってきました。


約10年前、いつも元気に来られていたおばあちゃんのお客様からお電話があり、足が不自由になり美容室に来られなくなった、と連絡が来たので僕は何の迷いもなく、もし良ければ、お家にお伺いして髪をカットさせていただいてもかまいませんが、と聞いたところ、お客様は、とても喜んでいただき、僕は定期的にお客様のお家にカットしに行くことになりました。


もちろん、お家にお伺いしても、いつもと変わらず楽しいお話をしながらカットさせていただきました。

数年そのようなことが続きました。

そしてZIGSOのオープンに伴い、お客様と僕の空いている時間が合わなくなり、徐々に音信普通になってしまいました。

ZIGSOをオープンしてから毎日忙しい日が続き、お客様のことを忘れてしまったわけではありませんが、連絡をとることをしなくなってしまいました。


今現在、その方がどうなったのか知るのが怖くて(当時85歳)なかなか連絡できないのと、自分の都合でお客様が楽しみにしていた時間を作れなかったことを反省しています。


そんな過去の反省が今の自分の最後まで責任をもってヘアーを担当して、心残りがないようにしたいという、生涯一生担当させていただきたいという気持ちになったきっかけです。




さあ、仕事頑張るぞ~


オーナー増田