【沌記】診断 | トクアのいつだって伐異的解釈

【沌記】診断

いやさ、診断って。

糾弾、と似てるよね。


追い詰められている感がさ。


今日は阿鼻叫喚地獄絵図に片足入れた。


そんな話。



きたるは、この日。

我が一年を決定付ける日。


健康診断ディ。


お主の今年一年間の生活を縛ってしんぜよー。


って神が言う日。


違った。

審判する日。


神が束縛条件を言う日は、確か6月くらいに、

古風にもお手紙で届くのだった。


だから、文句も言えないシステムだった。


やるな、神。



なんて、思いながら、

どーしよーもなく嫌々、診療所と名前のついた、


異端審問会に出席する。



そもそも採血とゆー名で、

中世ヨーロッパでお馴染みの瀉血があるのが、


嫌で嫌でたまらないのです。


なぜに拒否権が無いのか、

そんなに神は偉いのか。


なんて、思いながら、


陰鬱着席。



ふー、そういえば、

妙に耳に障る音がするな、と思い、

よく聞くと、



赤子が泣き叫んでるのね。


ノイジー過ぎて人声だと分からなかったわい。


しかし、よく泣くなぁ。



何事か?!


みたいに、一大事感がシャウトに込められすぎて、


異端審問会の出席者全員、下を向いているのですが。



ふー、ほらみてみぃな。


赤子は正直じゃきに。

やぱ嫌なんじゃきに。

やぱ帰るじゃきに。



行動は迅速かつ正確にするべく、立ち上がる。



「○○さ~ん、こちらどーぞー♪」



あうち。


どうやら裏口退学する所を見つかったようだ。


薄いピンク系の衣服。


どうやら、白衣の天使ではなく、桃色サキュバスに違いない。



あんまり、ぐずってると、

必殺技のチャームを繰り出しかねないので、

ここは、様子をみるべく、従うか。



おや?


身体測定からとな?


いつもはドラキュラ伯爵による瀉血が真っ先にあって、

生気がなくなったところを糾弾しまくられる手筈だったはず。



ちらりと確認した瀉血場はもぬけの殻。


ほほー、よーやく我が一念が届いたのやも知れぬ。


なんてウキウキしながら、測定とゆー名の糾弾開始。



なので、以降の数々の糾弾は笑顔で答える事ができた。



一通り終わったところで、

受付のサキュバスが声をかけてきた。



うぃ。


ははぁ、糾弾の進捗確認ですか。



はい。それは完了してます。


ええ、それも大丈夫です。


うぃ。済んでます。



「じゃあ、最後に此方へどーぞー♪」


「終わられましたら、帰っていただいて結構ですのでー♪」



で、まさかの瀉血場に通される。



ど ゆ こ と ? !



こ、この非道野郎っ!!


ってサキュバスに無礼を詫びろと抗議しよーとしたら、


サキュバスの野郎、口の端がちろりと上がってた。



怖ぇええ。



見なかったことにする。



迂闊にも目を背けた先が瀉血場。


出席者全員の陰鬱模様を確認する。



……遠くで赤子がまだ泣いている。



あわわわわわ。



「はい、そこ座って待っててください」



ぼんやりしてたらドラキュラ、、えーと、婦人の方に叱咤される。


変な所から抜き取られるのは嫌なので、

大人しく待ちぼうけ席に座る。



御婦人は2名。


ひとりは、白髪。こりゃ手だれに違いない。


ひとりは、パーマルヘアー。こりゃ危険。



だって、スカウター付けてるし。

ああ、メガネとも言うね。


できたら、痛みが少ない手だれにお願いしたい。


と願う。


久々に合掌したねぃ。



「○○さん、こちらどうぞ」



んで、パーマルヘアーが俺を呼ぶ。




……ふふふ、分かってたさ。


俺ってこういう時の運って無いもんね。


だいたい間違って、さっき願った相手は、神様だったよ。


こいつらグルだわ。



うう、仏さんに願うのだった。。



なんて後悔残念してたら、

ささっと腕に拘束具を縛り付けるパーマルヘアー。


やだ、なに、この事務的感。



あー、となりの白髪手だれが良かったなぁ。


なんて横目で見てみる。



「す、すみません。もう一方の腕でやってみますね(汗)」


「あ、あれー、、あんまり出ないですね(滝汗)」




……手だれじゃねぇ。。

むしろ初々しい。。


滝汗って、やられてる人が滝汗ってますけど、、

同士よ、ほんとにご愁傷様、。



ふ、ふふふ。

ふはは。


って事は、パーマルヘアーが手だれなのだな!


そーかー、スカウター付きは信用に足るわけだねぃ。



「じゃあ、少しチクッとしますよ」



あーもー、全然大丈夫っす。

さくっとやっちゃってくださいな。




ぷすり。




……やばい。めたくそ痛い。


ま、まさかの手だれ不在ディなのかっ!?



天から落ちる気持ちとはこういうものなのかしらん。。



にしても何さこのツートップ!


パーマルに呪詛をかけるべく思念開始。



「注射って痛いですよねぇ」


「私もするのはいいけど、されるのは苦手なんですよ」



そんなん聞いてないのに、気軽に話しかけないでくれるかな?!


今、呪詛詠唱中で忙しいんだけど。


おおお、ふあつく。



「はいはい、力抜いてくださいね」



いやいやいや、痛いから握るでしょ、拳は。


それに、パンチする為ですよ。


そこんとこ、分かってんのパーマルさん?!



「はいはい、あと一つですよ」



って、お主何本採るんだがや。



あー、ギブ。

ねぇ、ギブとかあり?

なし?

なんで?

ねぇってばさ。



「はい、ではまたチクッとしますよ」



しゅぱ。


!!


抜く時もイテェ、、、



「はい、お疲れ様でした」



ほぉ、ふぉんとにお疲れでした。




や、やっぱ、だめだ、合わないよカテドラルってのは。


俺はそっち側で生きられないですわいな。



はー、来年こそは拒否権発動しよう。

そう心に決める、いや決めた一日にする。でした。




>後記


ふらりながらと辿り着いた先は、

血と肉と油とコーラが匂うドナルドの館。


この地下にあるドナルドの館にはオーク系が

一生懸命に肉をはさんだ何かを運搬してる。


ふふふ、やっぱこっち側だよな。俺ってば。

ほら、カウンター越しのオークの笑顔ったら、、


そのどんとこい的な笑顔が、

なんてラブリーなのかしらん。


よし。



ビックマッ○のセットください。コーラで。


ええ、大至急ね。