俺の名前は和樹満(かずきみちる)。今日奴の殺害計画を実行する。
奴とは俺の会社の同僚の渡谷勝司(わたやかつじ)のことだ。自慢家で人を見下すような態度はもともと気にくわなかったが、まだそれは我慢できた。しかし自分の恋人だった女を奪われたのに我慢できず、今回殺害計画を立てた。
奴はヘビースモーカーでいくつもの外国の高級な銘柄のたばこを吸う。俺はたばこ嫌いなのにそのたばこをよく自慢げに見せられたものだ。俺とあまり変わらない給料であるはずなのによく高いものが買えると思っていた。
しかし今回そこを利用するのだ。俺は隙をみて毒入りのたばことすり替える。同じ種類のたばこを入れ替えられてわかるはずがない。そして奴はそのうちそのたばこを吸って死ぬ。この計画は我ながら完璧だと思う。
今日は奴を外へ昼食に誘った。やつは仕方ないという態度を示しつつも誘いには必ず乗るタイプだ。そして適当に雑談した後、奴が席を立ち、たばこを入れ替えのタイミングを待った。一度ぐらいは席を立つことは期待できる。俺は慎重に時を待った。
そして奴がトイレで席を立った。ついにこの時が来たのだ。一時興奮したが、自分自身を落ち着けて奴の姿を見えなくなるまで待った。
俺は奴の姿が見えなくなると急いで奴のバックの中にあるたばこの1本を取り出し、毒入りの1本に変えた。1本のみを取り替えることで奴の死亡を遅くし、人と接触機会を増やすことで自分への疑いを薄くさせるのだ。奴は複数の銘柄を吸っているから、毒入りのたばこにすぐ行き当たる可能性を低い。またすぐに死んで疑われても
証拠があがることはないだろう。念のため指紋も残さないよう注意した。
その後数日が経った。多少漠然とした不安を感じることもあったが、自分の計画には自信があった。俺はできる限り普段通り過ごすことに努めた。
そして1週間後、さすがに奴の死が遅く感じ始めたとき、会社に通勤する途中数人の刑事がこちらにやってきた。緊張はしたものが、奴が死んだのを確信し内心喜んだ。
「ちょっとすいません。和樹さん。実は…。」
刑事に話かけられた。尋問されるのは何度も頭の中でシミュレーションしている。俺はできる限り自然な対応を心がけた。
「はい。なんでしょう?」
「あなたの同僚である渡谷氏殺害未遂の件でご同行願いますか。」
!!?。まさかと思った。尋問は予想できたが、犯人扱いされるとは夢にも思わなかった。指紋は残していないし、毒の入手にも最善の注意を払った。物証から辿れるわけはないし、さらにこんなに早く警察が調べられるのもおかしい。またなんで奴は生きているのかも全くわからない。
俺は混乱のあまり返答できないでいると刑事は続けてこう切り出してきた。
「渡谷氏は見栄をはるために外国のたばこのケースの中に普通の日本のたばこを入れてました。でもあるとき外国のたばこが入っているに気付き、不審に思い警察に頼んだら毒が検出されたんです。さらに渡谷氏本人は気付いていなかったようですが、彼の知人の多くは彼が薄々日本のたばこを吸っているのを知っていました。毒を混
入可能でその事実を知らない人物を探すとあなたにたどり着きました。」
俺はその場でがっくりと肩を落とした。
奴とは俺の会社の同僚の渡谷勝司(わたやかつじ)のことだ。自慢家で人を見下すような態度はもともと気にくわなかったが、まだそれは我慢できた。しかし自分の恋人だった女を奪われたのに我慢できず、今回殺害計画を立てた。
奴はヘビースモーカーでいくつもの外国の高級な銘柄のたばこを吸う。俺はたばこ嫌いなのにそのたばこをよく自慢げに見せられたものだ。俺とあまり変わらない給料であるはずなのによく高いものが買えると思っていた。
しかし今回そこを利用するのだ。俺は隙をみて毒入りのたばことすり替える。同じ種類のたばこを入れ替えられてわかるはずがない。そして奴はそのうちそのたばこを吸って死ぬ。この計画は我ながら完璧だと思う。
今日は奴を外へ昼食に誘った。やつは仕方ないという態度を示しつつも誘いには必ず乗るタイプだ。そして適当に雑談した後、奴が席を立ち、たばこを入れ替えのタイミングを待った。一度ぐらいは席を立つことは期待できる。俺は慎重に時を待った。
そして奴がトイレで席を立った。ついにこの時が来たのだ。一時興奮したが、自分自身を落ち着けて奴の姿を見えなくなるまで待った。
俺は奴の姿が見えなくなると急いで奴のバックの中にあるたばこの1本を取り出し、毒入りの1本に変えた。1本のみを取り替えることで奴の死亡を遅くし、人と接触機会を増やすことで自分への疑いを薄くさせるのだ。奴は複数の銘柄を吸っているから、毒入りのたばこにすぐ行き当たる可能性を低い。またすぐに死んで疑われても
証拠があがることはないだろう。念のため指紋も残さないよう注意した。
その後数日が経った。多少漠然とした不安を感じることもあったが、自分の計画には自信があった。俺はできる限り普段通り過ごすことに努めた。
そして1週間後、さすがに奴の死が遅く感じ始めたとき、会社に通勤する途中数人の刑事がこちらにやってきた。緊張はしたものが、奴が死んだのを確信し内心喜んだ。
「ちょっとすいません。和樹さん。実は…。」
刑事に話かけられた。尋問されるのは何度も頭の中でシミュレーションしている。俺はできる限り自然な対応を心がけた。
「はい。なんでしょう?」
「あなたの同僚である渡谷氏殺害未遂の件でご同行願いますか。」
!!?。まさかと思った。尋問は予想できたが、犯人扱いされるとは夢にも思わなかった。指紋は残していないし、毒の入手にも最善の注意を払った。物証から辿れるわけはないし、さらにこんなに早く警察が調べられるのもおかしい。またなんで奴は生きているのかも全くわからない。
俺は混乱のあまり返答できないでいると刑事は続けてこう切り出してきた。
「渡谷氏は見栄をはるために外国のたばこのケースの中に普通の日本のたばこを入れてました。でもあるとき外国のたばこが入っているに気付き、不審に思い警察に頼んだら毒が検出されたんです。さらに渡谷氏本人は気付いていなかったようですが、彼の知人の多くは彼が薄々日本のたばこを吸っているのを知っていました。毒を混
入可能でその事実を知らない人物を探すとあなたにたどり着きました。」
俺はその場でがっくりと肩を落とした。