前回、アンプのReturn挿しについての記事を書きました。

 

特にですが、マルチエフェクターで自宅で音作りしたものを忠実に再現するには、アンプの前挿しではなく「Return挿し」が良いとお伝え致しました。

 

しかしながら、ジャズコーラスであれマーシャルであれ、練習スタジオが変わり、使用アンプが変わる度に、

 

「あれっ?」「あれれれー?」っと

 

自宅で作った音や個人練で事前に作った音が再現できない事があります。

 

「なんでだろう?。これがアンプの個体差ってやつか!やっぱりマイアンプをスタジオに持ってこないとダメかー!」

 

など思ってしまう事があります。

 

確かに「アンプにReturn 挿し」しても

 

アンプの個体差やスタジオの広さやアンプの設置場所によってギターの音色が変わりますが

 

「音を出す前に事前に確認すべき事」があります。

 

それは、せっかくアンプにReturn挿ししても

 

アンプ前部のイコラザー及びアンプ後部の設定がReturnからでるギターの音に影響してしまっている事があるのです。

 

例えばジャズコーラスの場合は、前部のイコラザーのコーラスやリバーヴスイッチが入っているとそのエフェクト効果がかかってしまいますし、もう一ついうとアンプ後部のReturn端子の側にあるLEVELスイッチ「+4db」と「-20db」の設定で音量が2倍ぐらい異なります。

 

 

マーシャルは種類が多いため、全てご説明できませんが、例えばマーシャル2000の場合は、Return端子の側にあるLOOPLEVELのスイッチ「ON」「OFF」でこちらも倍ぐらい音量差があります。

 

 

つまり、アンプのReturn接続で重要な事としては、アンプ前部のイコライザー部分及び後部のスイッチを全て事前準備した設定と同じである事を確認した上で音を出す必要があるのです。

 

もっと簡単にいうとアンプのReturn接続をする場合はまずは

 

アンプ前部のイコライザー設定を全て「0」もしくは「OFF」及び後部もスイッチを「OFF」にした上で音を出し、その後に必要な箇所を調整する事が重要です。

 

なんでこんな事が起こるのでしょうか?それは単純です。

 

自分の前に使っていた人がアンプのイコライザー設定を「0」や「OFF」にせずに電源を「OFF」にしただけでそのまま帰ってしまうケースが多いためです。

 

特にライブでリハではうまくいったが、本番で音色が「がらっ」と変わってしまうとパニックになります。

 

「Return挿し」をされる場合は、こちらの点を注意しましょう。