という小説を読んだ。60代になり定年退職した男性が
どう生きていくか、生きがいは、夫婦の関係は?という
非常にリアリティのある内容だった。
丁度自分の父親が今年定年退職して今現在は自由を謳歌しているが
数ヶ月で暇になり、どうなるんだろう、という心配をしていたところ
だったのでドンピシャで考えさせられる内容だった。
翻って自分も将来同じ境遇になる。しかも自分の場合は海外。どうなるか。
ネタバレをすると主人公は定年後の暇生活にマッチせずストレスが溜まる。
そんな中知り合った若者が社長の会社の顧問になる。がその知り合いは突然死に
見舞われ主人公が65歳で社長になる、がトラブルに合い会社は倒産。大きな負債を
個人負担することになり、嫁との関係は悪化。最終的に(離婚はせず)別居という形で
故郷に1人戻る、という内容。
なかなか味わい深い内容。
まず仕事一筋だと、仕事以外のやりがいを見出しにくくなる。これは危険。
趣味でもNGOでも非営利で、問題があっても個人資産を棄損しない生きがいを見つけるべき。
そして夫婦の関係。互いに1人の人間。やりたいこと、志向が必ず一致するとは限らない。
むしろ高齢になれば全くマッチしないことも多々。だから個人を尊重して助け合いながらも
それぞれ好きなことをやるのがよいなーと感じた。もち孤独にならぬよう嫁以外の人的ネットワークは
極めて重要(ちなみに自分の嫁はネットワークは岩盤で孤独には絶対ならないタイプ)。
この世に生をうけてから
家族(父、母、兄弟)
↓
成人後独立 1人での生活
↓
結婚、子供誕生 再び第二の家族
↓
子供独立、奥さんと二人生活
※奥さんと助けいあいながらも、各々の人生・生きがいを果たす
こんなイメージ。