はじめに
このサイトでは、お城巡りを中心に国内旅行の記録を載せていきます。
お城に興味がない人からすれば、「お城巡りの何がそんなにおもしろいのか。」とよく言われます。
「お城お巡りの勧め」として、自分なりのお城巡りの楽しみ方について考察しました。
(※ 歴史学を専攻していたわけでもなく、あくまでも個人的意見です。)
1 私の「お城」の定義
私の「お城」の定義は、「○○城」や「○○城跡」と名前がつけば全て「お城」という認識です。
「①天守がある城跡」、「②矢倉や門が残っている城跡」、「③建物がなく、石垣が残っている城跡」、「④石垣がない土のお城跡」、「⑤石碑や看板だけの城跡」、全てお城です。
お城に興味がない人にとっては、「お城」=「天守(天守閣)の建物」を指し、「天守がないもの」は「城跡」で、見どころがなくつまらない、という認識であるように思います。
けれど、天守がなくても、お城は楽しむことができます。
2 お城の楽しみ方・見方
他の方も説明されていますが、お城を見るときは、「鳥の目(マクロの視点)」と「足軽の目(ミクロの視点)」で見ます。さらに細かくいうと、次の4つの視点に分けられます。
まずは、「(3)足軽の目」で、お城を見て歩くことがお勧めです!!
「鳥の目(マクロの視点)」
(1) 宇宙からの目
まずはず~っと高い位置、人工衛星から「宇宙からの目」でお城の位置関係を眺めます。
お城がその場所に造られた時代背景や戦略的意図を、現地看板の解説から学んだり、考えます。
(※街道を抑えるためや、隣国の大大名を抑える包囲網のため築かれた等)
すると、このお城だけでなく、他地域のお城との絡みが見えてきて、各地のお城が点でなく、線や面で繋がっていきます。
(2) 鳥の目
次に、高度を下げて、「鳥の目」。
お城のある地形を眺めます。すぐ近くを川が流れていたり、平野の中にぽつんと小高い丘になっていたり、を見ます。築城した人が、元々の土台となる地形をどう取り入れて造ったのかを考えます。
犬山城は、後ろが木曽川になっていて、木曽川が天然の堀になっています。
「足軽の目(ミクロの視点)」
(3) 足軽の目⇒この視点が一番ワクワクして楽しいので、重要です。
お城を歩くときは、お城を攻める足軽や守る城兵の気分になって見学します。
お城を守る城兵の気分になって、どこで相手を攻撃するのかを考えたり、
お城を攻める足軽の気分になって、どこから狙われるのかを考えたりします。
そういう風に考えながら、お城の最重要地である本丸を目指します。この時に見るのは、二の丸や本丸といった郭(敷地)や門、櫓(やぐら)の配置の仕方、縄張りです。
(4) ムシの目
ほとんどのお城は、かつてはあった門や塀が失われているため、遺構を見逃さないよう、足元や説明板、地形の凸凹などを注意して見ます。
特に門があった場所では、足元に基礎石が残っていることが多く、そこから門の大きさを想像することができます。
このような視点からお城を見ることができると、すごく楽しいです。