昨日の出来事
やたらノックがするので
ゲストハウスのおばちゃんと思い
部屋の扉をあけると
女、が泣きながら部屋に入ってきた
なんのこっちゃい⁇
彼女は広東語で泣きながら事の事情を説明しだす
が
俺はさっぱりわからない
泣き崩れる彼女
とりあえずベッドに座らせ
落ちつきなと言うと
水をくれと言ってくるので
コップに水を入れ差し出すと
自分のバッグに入っていたコーラを取り出し飲みはじめる
勢いよくコーラを飲み干すと
また
泣き崩れる
なんじゃい!
自分、一応大事な物などに気を配りながら話しを聞くと
どうやら売春婦ではないらしい
一緒に泊まっていた友達が
急に居なくなった様で
携帯の電池もきれているところをみせてくれ
お金も持っていないようだ
彼女は俺の手を引っ張って
自分が泊まっている隣の部屋に連れて行き
部屋を見せてくれた
なんか汚ない…
その辺にタバコの吸い殻を投げ捨てているし
⁉
ベッドの上にあるものは
あれは…
またそこの部屋で泣き崩れる彼女
…
泣き崩れている彼女に視線を向けると
足には
薔薇の刺青
右の耳には
ピアスが
耳の形をなぞるように
無数はめてあり
左手は…
無数にある
リストカットのあと
しかも血がたっぷりと滲んでいる真新しい傷跡もある
顔をみると
女だと思った顔は
男…
ではなく
まだ
女の子…
彼女は急に立ち上がり
泣きながら
友達を探してと
切望してくる
そこに
ゲストハウスのおばちゃんが来た
急に俺の腕を引っ張り
お願い
と懇願の目で俺を見る
俺の腕を引っ張り走りだそうとする彼女
おばちゃんに
すぐ戻るからと走り去りながら言い
部屋をあとに
一緒に友達探しに出かけた
彼女の雰囲気は
街の人達から見ても変に
映るようで
周りの視線を強く感じる
ひたすら歩きまわる彼女
その後を
ただついて行く俺
と
一件のゲームセンターにまっしぐらに向いはじめる彼女
中に入る彼女
俺も慌てて後をついて行く
香港のゲームセンターは
今回、初めて入った
ここの中は薄暗く
映画のシーンに出てくる
路地裏にある古ぼけた飲み屋のような
なんか陰鬱とした雰囲気
彼女のあとを追うと
彼女は
1人の男に喰ってかかっていた
男は
鬱陶しいといわんばかりの顔をしながら
彼女の話しを聞き流している
その後男は誘う様に彼女の手を軽く引っ張り
2人、共にゲームセンターを後にした
俺は
その後を見つめ
ゲームセンターで
ポッつーん
何だったんだろう…
ゲストハウスに戻ると
おばちゃんが掃除をしていた
心配で待っていてくれたようだつた
おばちゃんに俺はこっぴどく怒られ
次は
警察に電話しなさい!
とキツくいわれた
今日はもう外に出ちゃ駄目と
共通の扉にカギをかけられ
カギがないと入れないから
扉をノックされても
出たら駄目よ‼
と
おばちゃんが部屋をあとに
行きかけた時
おばちゃんに礼を言いった
結構危なかったんだなぁ
と
その時実感した
その後
ノックが聞える事はなかった
ただ
あのリストカット
あの無数にある生々しい傷跡が。
まだ真新しく血が滲んでいて
傷跡を軽く触れるだけで
血が流れ出てくる様な
それが
頭から離れない
なんかあの傷跡をみると
勝手に彼女の人生を想像してしまう
…
彼女の人生に一瞬だけ
触れた
一瞬だったけど
何ともしてあげれない
自分が
ちょっと
なんか悔しくかった
あの傷跡と部屋の散らかり方
泣き崩れ取り乱している
あの顔をみたら
きっと
他の人達も
なんとか出来るなら
してあげたいと思うんじゃないだろうか
友達同士でもしてあげれる事には限界がある
けど、
自分の思った事は
伝える事が出来る
それが相手の望む応えでなくても
それを聞いた友達は
応えに対して選択できる
もし彼女が友達なら
もしかしたら彼女に
もしもの話し
でも
彼女は去って行った。
一瞬お互いの人生が触れ合った
それだけの事。
イヤぁ香港って感じだね!
俺
自分の俳優業
もっともっと
結果をだしていかないと‼
俺はスターになるんだぁ!
と1人で興奮している
今日この頃
ほいじゃあ