「2019」年頭ご挨拶 | 仙台のボルダリング施設Zi;BOXの最新情報をお知らせしています♪                

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明けましておめでとうございます

年頭の挨拶に際し皆様の健康と益々のご健勝を御祈り申し上げます。

弊社におきましては昨年10月をもちまして開店12周年を迎え、十二支を一回りし二順目に突入しております。
ここまでボルダリングジム業を続けてこられたのも、ひとえに皆様方のご支援ご愛顧の賜と心より感謝いたしております。

 さて、新年早々ではありますが「平成」という年号に終わりを告げ新たな歴史へ一歩踏み出そうという日本ですが、現政権になってからというもの社会はどうにも言葉にし難いほど不安定な要素を突き付けられている気がしてなりません。

遠いけど同朋であるはずの沖縄基地問題、はたまた震災から8年が経つ福島の東電原発事故避難者の帰還問題、報道では見えてこない国内各地で起きた甚大な自然災害からの復旧作業遅延などは、この先に予定されている五輪開催や関西万博開催などの賑わいが一時しのぎの「鎮痛剤」を一服盛られたかのような効果なのでしょうか、その政策の陰で疲弊を余儀なくされている方々の姿が見え隠れしているのも現実です。
本当にこのまま突き進んでよいのか?と問われたなら、疑問に感じ思うところ多々ございます。
日本の政治については「沈黙のマジョリティ」といいましょうか、昨年も申し上げましたが、「しかたがない」といった潜在的な評価を社会は下しているのではないかと想像します。

しかし、それが続く先には「無力感の肯定」を無言で呑み込むだけで、人としての心が壊れてしまうのではないかと危惧する思いも募ってまいります。
せめてまだ「言論の自由」が担保されているならば、国民のひとり一人が「よくないもの」に抗う言を発することは必要だと思いますし、それが広く解放され多様性を認められる社会であってほしいと願う一方です。

弊社が存する業界としては、つい先日関東の岩場の「メッカ」とも言うべきエリアで自然の岩に「手を加える」チッピングが報告されました。

そもそもボルダリング(クライミング)というものは、岩場に身体ひとつで向き合い精神性と技術を問われる行為であり、自然界に存する岩のありのままの(数千数万年かかったであろう)状態へ如何に挑むかというものです。

そういったものを蔑ろにしてしまう安易な行為に怒りと悲しみを禁じ得ません。そしてそういった無分別な行為へ至る人物の精神性は、いったいどこで培われてしまうのかも尋ねることが叶うのなら問いたいところです。

五輪ムードに追い風が吹きこむ一方で、クライミングが「流行り」のようにメディア等で取り上げられてしまうのは吝かではありませんが、初めて向き合う方々へ少しでも丁寧に、このスポーツ(になってしまった)文化の歴史を伝えることを私たち業界の人間たちが端折ってはならないのだと強く感じます。


昨年、一昨年と記してまいりましたが、趣味娯楽のクライミングがこの先も継続可能なものとして残っていけるのか?

上記のような岩場の破壊行為みたいなことが起きると、地権者からの立ち入り禁止など様々な問題が発生する不安も多くなってしまいます。
屋内施設でスポーツとしての発展を遂げようとする動きを拒むつもりはございません。

むしろ若い世代が見つけた「ひきだし」のひとつとして始めることは、新たな可能性を生み出すことにつながると感じ信じてもいます。

そんな中で少しでも育成のお手伝いが出来たら幸いに存じます。


新年のご挨拶としてはまたまた堅苦しく暗い話題となってしまいましたが、弊社としましては社会に資する立場であり続けたいからこそと、ご理解を賜り、お許しいただければ幸いに存じます。

 

 年初毎のことではございますが、創業時の精神を怠ることなく、より一層の発展と皆様方のご厚情にお応えすべく、社員並びにスタッフ一同決意を新たに努めていく所存でございます。

何とぞ倍旧のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

 

 

株式会社ズィーボックス

代表取締役 栗村洋一