※当ブログでは、中国1部リーグの呼称を中国で一般的に使われている「中超」に統一いたします。「中超」は中国語の「中国超級聯賽」(中国プレミアリーグ)の略で、日本でいうJ1に相当します。
また、香港プレミアリーグについては「香港超級聯賽」と記します。


ロシアW杯2次予選の抽選も終わり、いよいよ最終予選進出へ向けての準備が活発化されてきた中国代表。まずはホームゲームを行うスタジアム選考だ。協会はペラン監督とも話しあい、すでにいくつかの候補地を挙げている。それは、長沙、武漢、南京、西安などの都市だ。

これらの都市は、以前、男子サッカーだけでなく、女子サッカーの国際大会、ひいてはその他スポーツの国際大会を開催したことがあり、なおかつスタジアムの設備、周辺交通、ホテル、気候、地方自治体の協力体制など、様々な角度から「もっともチームが試合に集中できる環境」を基準に選ばれている。北京や上海、広州といった大都市よりも、第二級都市が選ばれているところが興味深い。大都市はアクセスがいいので、相手チームにとってよりプレッシャーをかける意味では、第二級都市のほうがいいのか。

また、ペラン監督の要望でアジアの強豪ウズベキスタンとの強化試合を目指している中国。これは抽選前から目指していたのだが、ここへきて、ひとつの懸念事項が持ち上がった。それは、同じグループに入ったブータンが高地の国であることだ。ブータンの首都・ティンプーは海抜2000メールという。そんな高地で戦うとなると、たとえ実力差があっても苦戦する可能性は大きい。ブラジルやアルゼンチンもペルーやボリビアとの戦いでは高地であるがゆえに大変苦戦するくらいだ。中国にとってはカタール以外の試合は勝ち点6が求められるゆえに、高地を理由に負けられない。そこで協会はこのウズベク戦を同じく標高の高い地域で戦うことで、高地順応をはかろうとしている。候補地は中国の南西部にある雲南省の昆明市。ティンプーほどの高地ではないが、海抜は高い。

しっかりとした対策で強化試合を行い、自信を持って2次予選に臨んでほしい。
中国人は「反日」なのか: 中国在住日本人が見た市井の人びと/コモンズ

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