重慶人の廖さん(女性)は一年前、友人と新たにビジネスを立ちあげるため、遠く離れた新疆ウイグルへと行くことに。そのため、重慶のマイホームを借家に出した。借り手は陳さんという女性だった。



だが、貸し出してから数ヶ月後、家賃が未払いとなった。最初の1,2ヶ月は多めに見ていたが、未払いが続いたため連絡を取ろうとしたが、電話が通じなくなっていた。しかし、新疆でのビジネスが忙しく、重慶に戻る暇がなかった。



家賃未払いが9ヶ月になった頃、やっと時間が作れた廖さんは地元重慶に戻り、直接自分の家に行き、陳氏から家賃を回収しようとした。すると...



なんと自分の家は喫茶店に様変わりしているではないか!しかもそこから出てきたのは見知らぬ男性の黄さん。話を聞くと、この喫茶店の店長だという。そう、なんと最初の借り手である陳は廖さんの持ち家を、偽の書類で私物化させることに成功し、それを「又貸し」することによって家賃を自分の懐に入れていたのだ。しかも、喫茶店をやりたいと願い出る人物がいたため、それを許可し、家はいつの間にか喫茶店に。ただし、現在の店長である黄さんはすでに喫茶店になってから店を引き継いだ店長で、複数年契約で喫茶店の使用料を前払いで払っており、現在、黄さん自身も陳には連絡が取れない状態だという。



自分の力だけでは解決できないと悟った廖さんは現在、警察と相談のうえ、近く裁判所にこの案件を持ち込み、法的に解決する予定だ。




中国人は「反日」なのか: 中国在住日本人が見た市井の人びと/コモンズ

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