中医学によって春は、のびのびと人も自然もエネルギーが沸き起こる(わきおこる)季節です。
中医学ではこのエネルギーを気と呼びます。
春になると自然の変化に応じで、
冬の間にため込んだエネルギー(気)を活動的に発散すると身体の養生になります。
五臓では「肝」が最も関係します。
「肝は、血を蔵し、疏泄(そせつ)を主どる」とされ、
からだを巡る血をためたり量を調節したりして、
血と気の流れを円滑にするはたらきがあります。
中医学の肝は西洋医学の肝臓とは少し違っています。
「肝」は六腑のうちの「胆」とペアで働き、
消化吸収を助けるほか、靱帯・筋・爪・目とも関係します。
自然に逆らって(さからって)、
溜め込んだエネルギーを発散しないでいると、気が昇って、めまいやのぼせ、
アレルギー性の鼻炎や結膜炎など上半身のトラブルが起こったり、
筋肉のけいれんやこわばりになりやすいです。
また「肝」のはたらきが亢進(こうしん)することにより、
怒りっぽくなったり鬱(うつ)になったりと情緒が不安定になる場合もあります。
ということで、春の養生についていくつかのアドバイスがあります。
1. 長時間パソコンやスマホを使うと目が疲れる。目の疲労は肝にダメージを与えるので、目の疲労を避けましょう。
2. 寝ている時、血は肝に戻ります。特に23時から朝3時の間、深い睡眠をとりましょう。
3. 感情を表す方法を学んで、積極的にコミュニケーションをとってストレスが溜まらないようにしましょう。
4. 身体を動かしたり、外出をしたりして運動する時間を増やしましょう。
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千葉県船橋市にあるアロマサロンカモミールを主宰の傍ら、アロマテラピー研究室でも活動中。
アロマテラピー研究室は、故・髙山林太郎氏が創設しました。
髙山氏は、多くの書籍によってアロマテラピーを日本に広く紹介した日本アロマの火付け役でした。
ロバート・ティスランドの本、ジャン・バルネの本、アロマテラピー界のバイブル「アロマテラピー大全」を翻訳したのも髙山氏でした。アロマテラピー研究室では、髙山先生に後継人と指名された私はアロマテラピーの学校を通っている頃の恩師島田さつき先生とともに、髙山氏の思いを引き継ぎ、髙山氏のアロマ遺産管理とアロマテラピー啓蒙活動をしております。