1煩

 

音読みは「ハン」、「ボン」、

訓読みはわずらう、 わずらわす、 わずらわし

小学館 大辞泉の解説により「ハン」と読む時、煩の意味は

1 事が多くてうるさい。わずらわしい。「煩瑣 (はんさ) ・煩雑・煩多・煩忙・煩累・煩労」

2 思い悩む。「煩悶 (はんもん) 」

になりますが、「ボン」と読む時、俗念で心を惑わす(まどわす)。「煩悩」と解釈します。

 

煩の漢字の左側は「火」です、熱を表します。右側は「頁(ヨウ)」です。顔、頭、額など人の頭に関する漢字に使われています。因みに、人の頭を意味するときの頁の音読みは、「ケツ」です。ということで、煩という文字は本来熱があって頭痛がする、ひいて、なやむ意を表します。

 

 

 

 

 

 

春になると煩というマイナス的な感情が出やすいです。この感情になるのは身体的な原因と社会的な要素二つの面から考えられます。

 

まず、身体的な要素を見ましょう。身体に詰まりや癒着がおきて、身体上下の流れが悪くなると、煩という感情は生まれます。そのつまりは邪気として存在する時もあれば、痰や鬱血の形として存在する時もあります。身体の不調は任脈、所謂身体の前面の真ん中のラインに起きやすいです。例えば、喉、胸、へそのあたりに何かが詰まっているのが感じる。それから上半身の熱は下半身に降りることができず、逆に上に昇って、頭痛、口内炎、ニキビ、吹き出物が出てしまう。一方、下半身の循環が悪くて、関節痛、両脚は氷のように冷たいのに、喉が渇く、頭痛、常に水を飲みたい。これらの症状は中医学で全部「痞症」といいます。痞は塊のようなものがあってふさがるという意味です。即ち、中医学の「痞症」は上が熱く、下は寒く、経脈の流れが悪くて陰陽失調の状態を指します。その時熱邪は頭に昇って、煩という気持ちが現れてしまう。この時の対策は癒着を解消して、経脈の流れをよくすることです。

 

煩の感情を起こす社会的な要素もあります。やらなければいけないことが多くて、耐えられなくなる時この感情が起きてしまう。この時、なるべく不必要な社交活動を断って、蓮の実、黄連のような苦くて寒涼性(かんりょうせい)の食べ物を摂った方がいいです。

 

それ以外、もう一つのタイプはたくさんのことをやっていなくても、煩悶で思い悩む人もいます。これは五臓六腑の心の気虚血虚の表現です。中医学で「虚煩」と呼びます。所謂大したことがないのに煩って不愉快になる。その時安静に休養して心気と心血を養うことは大切です。睡眠が良くなると、煩悶の気持ちを緩和することができます。睡眠をよくするために、酸棗仁湯や山梔子(サンシンシ)を使う場合があります。

 

 🌿🌼🌿🌼🌿🌼🌿🌼🌿🌼🌿

🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼

Aroma Salon Chamomile

アロマサロンカモミール

オイル/整体 アロマ

🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼🌼

 

営業時間 10:00-22:00

完全予約制 男女兼用

 

 

 

 

 

クローバー最新情報クローバー

合格 中医学の弁証に基づいて行った中医アロマテラピーは只今普及しております。
   ご体験、またお勉強したい方はアロマサロンカモミールにお電話ください。

合格 学校では学べない中医学 【webセミナー】『中医学から「七情六欲」を解読』開催準備中開催準備中

  

 

 

千葉県船橋市にあるアロマサロンカモミールを主宰の傍ら、アロマテラピー研究室でも活動中。

アロマテラピー研究室は、故・髙山林太郎氏が創設しました。
髙山氏は、多くの書籍によってアロマテラピーを日本に広く紹介した日本アロマの火付け役でした。

ロバート・ティスランドの本、ジャン・バルネの本、アロマテラピー界のバイブル「アロマテラピー大全」を翻訳したのも髙山氏でした。アロマテラピー研究室では、髙山先生に後継人と指名された私はアロマテラピーの学校を通っている頃の恩師島田さつき先生とともに、髙山氏の思いを引き継ぎ、髙山氏のアロマ遺産管理とアロマテラピー啓蒙活動をしております。