精油のケモタイプは人間に対する影響(妄想曲)

2017年08月04日(金)3:06 PM

 ケモタイプ(化学種 chemotypes)、アロマの勉強をしたことがない人ならこの言葉にたいして聞き慣れていないと思います。これは、違った化学構造の精油類を指すために使用される言葉です。「アロマテラピー事典」(パトリシア・デービズ著 高山林太郎訳)の文章を引用させて説明します。

 「たとえ、それらが植物的に同一の植物から得られたものでもそうなのです。土地の条件と気候が違っていると、精油のエステル類、アルコール類そのほかの基本的成分の変動を生み出すことがあります。この種のわずかな変動、特に季節による変動は、ごく普通のことです。様々な条件のもとで生育したある特定の植物の収穫物同士の間のちがいのせいで、精油の特性に変動が生じるとき、そしてこの違いが、季節ごとに同じであるときに、えられる精油を、その同一の植物からとれる「標準的」な精油特別するために、一つの毛もタイプとして分類します。

 ケモタイプは、あらかの方法で変質させたり手を加えたりしたものではないことを知るのは重要です。植物から蒸留された天然の精油に何一つ添加されておらず、あるいはそれから除去されてもいません。ケモタイプと標準的な精油との間の化学的な差異は、植物自体の中でおこったことなのです。」

 

 

 簡単に言えば、植物さんはちがった地域、気候のなかでサバイバルために現地の環境に合うように一生懸命自分を更新した結果です。これから私の妄想です。ケモタイプの種類が多い植物は適応能力が高いと考えてもいいかしら?人間も同じです。生まれ育てられた環境から離れたくない人もいれば、世界各地どこでも生き延びる人もいます。後者は現地の言葉を覚えてそちらの様々な風習を理解し、あそこの人たちに馴染もうとします。それだけではなく、現地の人々に自分のことを受け入れてもらうようにも努力します。このような人間はまるでケモタイプ人間ですね。

 反対パターンの発想ですが、ケモタイプの種類が多い精油は人間の適応能力をアップすることが可能でしょうか?せめて一度も異文化地域に行ったことがない、行こうと思わない、自分と違うタイプの人間と接触したくない人たちはケモタイプの影響で少してもオープンマインドになれますかしら?客観的に考えると、色んな香を受け入れられる(拒否しない)人は色んな食事を楽しめる、イコール栄養を摂る、イコール異文化地域で生き延びる。同じタイプの食事を楽しめる人たちは食文化について共通点を持って会話が増えて仲良くなるチャンスも増える。

 

 

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千葉県船橋市にあるアロマサロンカモミールを主宰の傍ら、アロマテラピー研究室でも活動中。

アロマテラピー研究室は、故・髙山林太郎氏が創設しました。
髙山氏は、多くの書籍によってアロマテラピーを日本に広く紹介した日本アロマの火付け役でした。

ロバート・ティスランドの本、ジャン・バルネの本、アロマテラピー界のバイブル「アロマテラピー大全」を翻訳したのも髙山氏でした。アロマテラピー研究室では、髙山先生に後継人と指名された私はアロマテラピーの学校を通っている頃の恩師島田さつき先生とともに、髙山氏の思いを引き継ぎ、髙山氏のアロマ遺産管理とアロマテラピー啓蒙活動をしております。