昨夜起きた神奈川西部の地震は異常震域でした。震源の深さが150キロと深く、「やや深発地震」に分類されるもの。震度分布図を見ても、最も揺れた場所が宇都宮市で、震央にあたる神奈川県西部とその周辺は全くゆれていません。
こうした異常震域になる理由としては、地震を引き起こす地震波が影響しています。地震波はプレートのような硬いもののほうが伝わりやすく、一方で砂や粘土のような柔らかい地盤は伝わりにくい。
そのため、地下深くで起きた地震は硬いプレートを伝わって揺れが起きるため、深発地震の際はこうした異常震域がみられるとのことです。。。
↑1都2県またいで宇都宮で一番揺れている。。。
とまあこんな感じで説明しているサイトが多いですが、正直これもあまりよくわかっていないそうです。
ちなみに他にも興味深い事例があります。
最近、最も地震が起きている長野県中部では、2004年にマグニチュード4.7の地震が起きており、このときの震源の深さは227キロ。
↑2004年の長野中部で起きた地震。このときの震源の深さは227キロでした。関東から東北まで揺れています。
震源となったのはユーラシアプレート上でしたが、揺れたのはお隣の北米プレート上でした。しかも一番遠いところはなんと東北の岩手県。一般的に長野県で起こったM4.7級であれば、岩手県まで揺れることはないと思いますが、深発地震はプレートを伝わってかなり広域まで揺れるということです。
ユーラシアプレートは北米プレートに沈み込んでいるので、反り返った北米プレート側のほうがプレートに沿って揺れが広がったということでしょうか。
謎多き深発地震ですが、震度分布図を調べてみると、意外に発見も多く、他の事例なども調べてみたいと思います。
ちなみに、こんな場所で深発地震ってかなりどきっとしますよね。。。