今日、大阪北部の有馬ー高槻断層帯で小さな地震があったので、同じ断層の西側にある有馬温泉についての追求。



近畿には火山がないにも関わらず、有馬温泉をはじめ、城崎温泉、白浜温泉など有名な温泉がいくつかあります。なぜなのか調べてみたところ、近年プレートテクトニクス(プレート運動)を基にした温泉の起源仮説がおもしろかったので紹介します。

有馬温泉の地下奥深くでは、フィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込んでおり、その沈み込みと同時に大量の海水も一緒に沈み込んでいます。

それがマグマに達すれば同じくマグマに変わりますが、その途中で一部地上に湧き上がってくる海水があります。ただ、その水はマグマに達していないとはいえ、地下深くに潜り込むことで熱湯に変わり、熱いお湯として湧き上がってくるという流れです。


↑イメージ図はお借りしました

ただ、この仮説だとプレートの沈み込みはゆっくりとしているため、今湧き上がっているお湯は600万年前に沈み込んだ海水ということになります。

次回、有馬温泉に浸かることがあれば、そんな歴史あるお湯というのも噛み締めながらお湯に浸かりたいと思います。