3月に入ったのに、また寒くなってきたし、
雨も降ってた。
でも、僕の部屋には、
春蘭が一つ蕾をつけ、いまにも咲くぞと、勢い込んでるんです。
この花買って来てから、うちで花付けたの初めて、
たしかにかわいい。
花はいいな。
今日は、意識のバインディング問題について考えましたことを、書きますね。
意識のバインディング問題とは
脳内で処理されている情報の組み立て方において、
意識の面からのアプローチをおこなえば、
どうしても情報の組み立ての説明がつかない。
と言われるものです。
脳は局所的に機能が分かれているのが、わかっているそうです。
ところが、意識に登ってくるのは、統一された矛盾の無い、理解可能なイメージが現われてくるのです。
分散された局所的機能が、統一の取れた意識となるのはおかしいじゃないですか、
というものです。
脳内では、情報の処理については、局部性という事が言われています。
たとえば、視覚情報
白いボールがこちらに向かって飛んでくるという事を想定しますと。
白色という情報の認識場所、
丸いボールという形状認識する部所、
飛んでいるという移動情報を認識する場所が
それぞれ異なる場所で分散処理されていると、
本に書いています。
ところが、意識に登ってくるのは、統一された矛盾の無い、理解可能な飛んでくる
白い球のイメージが現われてくるのです。
この現れ方の、仕組みがわからないのです。
統一され処理されていないのに、意識には統一された物体として得られるという問題です。
この問題を考えるに、脳内神経の活動を直接観測出来ない我々にとって出来るのは、想像でしかありません。(直接観測しても多分分からんでしょうが。)
そんで、その想像しようと試みます。
まず、知っている知識をまとめますね。
脳障害のある人の報告によると
動いているものが見えないという状況があるようです。
自動車が近づいてきても、動いている自動車が見えなくてそれが止まったとき始めて存在に気がつくということです。そんなだから、当人はびっくりします。
また、
コップに水を注ぐとき、水位の上昇をうまく把握できないので、コップから水をあふれさせるそうです。
動いているものが見えないのです。
次には、脳の半分部分の機能が破壊された患者さんの報告では
見え方において左右の半分を無視すると言われます。
脳半分の機能破壊と、見えない半分が対応していると言われています。
時計を例に見れば、例えば時計の左半分が無視され見えていないのです。半分だけしか存在しない時計です。
また、次の例では
色判断の脳処理の場所が破壊された人は、色情報が失われてしまうそうです。当然です。
錯覚の例
静止画渦巻状パターンをジーと見ていると、そのパターンが回るように見える。
錯覚の例ですが見たことありますか?
そして
共感覚を感じられる人の報告
ある特定の数字に特定の色がいつも付いているとの事。数字の5にはいつも緑色が張り付いている。
さらに
感覚は気分で変わること
恋人と一緒であれば
まずい食事も、高級料理の味に変わる、
痛いことも快感に変わる(あっ、これは勇み足?)
これらから、想像できる事は
感覚は全て脳内で脳が勝手に作り上げているという事
外界からの刺激を原因とし、その外界世界と似たと思っている感覚を自分で独自に作り上げている。
よく言われているように、見ている景色はそのようにあると保証されない。全く違うものを、自己満足でそうだと思い込んでいる。
また、作りあげられた感覚は
意識という場に、かぶさって追加されている。
反対に、作れなければ意識場から消える。
例えば移動している自動車の例
左半分が消えてしまうとかの例の
数字に色が付いて見える
これなどは。神経系の配線異常で色がかぶさった例です。
このように感覚は
出来上がった・モジュール状態の感覚が
よせ集められ、かぶさった状態で統一されると考えられまして、
すると中央集権的なセンターなど必要なく、ただ出来上がったものが
集まり、そして最終的に辻褄が合うようにさえすればいいと考えられます。
このように考えるとバインディング問題も解決しそうです。ただ単に出来上がったものが集まればいいだけの話ですから。
勿論この考え方には、たくさんの抜けがあるでしょう。
口では簡単に言えますが、具体的な構造・機構となると急激に難しくなります。
それは、
モジュールが寄せ集められるとはどのような機構であるのか
かぶさって見えるとはどのような情報処理であるのか
そんなにうまくいくのか・・・・などなど
さらなる、詰めが必要です。