JALのロゴマークが変わるみたいですね。

新聞によると、以前の鶴丸のロゴに戻るそうです。


日本航空の経営破たんがロゴのせいだとは思いませんが、

JALマークのAを切る刀が風水によれば良くないとの話を聞きました。


大分前のことだから定かではありませんが

経営状態が悪くなる前に、中国人の友達から聞いたのです。

JALロゴに変わってすぐの事でした。


その時、彼は“多くの中国人はそう思っているよ”と言っていました。Aを切る刀が会社を切ると。その後、日本航空の状態が良くないと聞いた時“そうなんだ”と納得したのを思い出しました。

僕は、風水、占い、などは信用しないように(もちろん物理的根拠がないから、)していますけれど、何か気になりました。


今回のニュース、

以前の鶴丸ロゴに戻るって聞いた時、これでJALもよくなるのではと、変に期待してしまいました。


物理主義者を標榜している、私の言いではありませんね。

でも僕は宗教を信じるようにしています。だから、お寺さんにはお参りします。当然お参りの目的は、現世利益ではありません。偉大な宇宙を感じられるからです。




今日は偉大な数の話

数のうち、自然数はわかり易いですよね。1,2,3、・・・と連なる数、順番数。

有理数もまだ分かります。

でも実数・無理数になるとよくわかりません。さらに複素数。


数とはどのように考えたらいいのでしょう、哲学者の好きなアプリオリな概念なのでしょうか。きっと全ての数が概念なのだと思います。

また数には、順番数を表す数と量を表す数の2種類があります。紛らわしいです。


それでは、概念だけとはいえ、実数・無理数・超越数とは、何なのでしょう。無限に続く数字表現での数。

どのような近い関係の2数の実数間に、必ず数字が存在します。

稠密とは、いかなる二つの数の間に数が存在する事だそうで、実数は稠密です。自然数はそうではありません。


2数の間の数は特定できても、実数の隣にある数は特定できないようです。1の隣の数はなにでしょう。あるけれど特定出来ないだけなのでしょうか。


例えば0.99999・・・が無限に続く数は1.00000・・・・の隣の数としていいように思います。

それじゃさらにその隣は、そして1より大きいほうの隣は、となればお手上げです。

一方、数学の教科書では1と0.9999・・・が同じであると書いています。この考えをもとに微分積分は成立しています。

隣の数は自分と同じであることを主張しています。


1と隣の数とが同じであるなら、実数には隣という概念が存在しないでしょう。

すると、数直線などの線も引けないし、線は点の集まりであるという事も納得出来ないといえます。


いや、そうでなく、隣の数が決まってしまうと線になれない。線が鎖線のようになり、連続性がなくなる。隣という数を決めるという事はその間にまた別の数を挿入できるので、隣は無いのです。


この事は、無限に続く数字表現の数は、数直線上では位置を確定できないという事になります。なんだか実体の無い幽霊のような数ですね。実数は実体がない。



さらに、実数と来れば無限のイメージが起こります。

無限と言う概念、イメージは分かるのですが、現実には存在しません。少なくとも私は知りません。現実にない概念で理論を組み立てるから、結果は現実とは齟齬が出そうだし、出ても当たり前です。

だから、無限と言う概念は、クロネッカーとかブローエルの言うように気軽にあしらえるものではなさそうです。


でも、数学から無限を取り去る事はもうできません。ヒルベルトが言ったように「カントールが創造してくれた楽園から我々を追放することなど、誰にも出来はしない。」のです。


そして、応用数学の領域とかでは、非常によく現実を反映できていますし、さらには量子力学の世界では、もう数学が現実になっています。

複素数の数学表現が、量子世界を正確に表現していると言います。複素数は現実世界の表現ではないので特別な解釈法が必要になってきまが、現実世界に意味を持たせています。


すると、よくわからない私などは、数学万能などとかってに思い込んでしまっているのでしょう。

そのあたりを分別できる力を持っていないと、分かったような、分からないようなことに悩まされます。


以前書きましたバナッハ・タルスキーの定理などもその類なのでしょう。リンゴから太陽が作れるという定理。こんなのはありえませんから。

無限世界では何が起こるのか想像もつきません。前提がわけの分からない無限なのですから。



以上は20世紀前半の数学ですが、

現代数学では何を研究しているのでしょう。さらに何かわけの分からない事を、かつ現実世界とかかわりのない事を研究しているのでしょうか。

物理、化学、生命科学、医学等の研究はTV、新聞、ネットで見えてきますが、数学の領域での研究はよく見えてきません。よく見えないのは私の勉強不足が原因でしょうが、数学を研究していらっしゃる先生、ごめんなさい。


よく言われるように、目の前の成果にとらわれない研究をすることの大切さは、技術立国日本には必要なことです。日本には目に見えない技術を越えた知識が必要なのです。これが日本の存在意義ですから。

私も、それだけは分かっているつもりです。