*ジョンフンの話・・・
電話の鳴る音で起こされた。
イルゴンだった。
「・・・何の用だ?」
「あっ、まだ寝てたんですか?」
「寝てると知ってて電話してきたんだから、よっぽどの特ダネを掴んだんだろうな。
そうじゃなかったらどうなるか分かってるだろう」
「ものすごいのを一つ掴みましたよ」
「何だ?」
「熱っつ熱の先輩のスキャンダル記事です」
「何だと?
今そんな冗談に笑えるような時間じゃないって分かってるはずだぞ」
「冗談じゃありません。
今一番ホットな話題で大騒ぎになってるんですよ。
すぐに確認してみてください。
嘘だったら先輩に怒られるのが分かりきってて、こんな朝早くから電話するわけないでしょ?」
僕は急いで起きるとタブレットを立ち上げた。
「見ましたか?」
「まさか俺のスキャンダル記事の相手はヨ・ハジンなのか?」
「報道局に問い合わせの電話がひっきりなしにかかって来ていて大変なんですよ。
先輩と話したいと言うんですが、先輩の携帯番号を教える訳にはいかないでしょ?
そしたら事実かどうかだけでも確認してくれって言われたんですけど、何て答えていいか分からなくて・・・。
うちの芸能部からも問い合わせがありましたよ」
「何を確認するんだ?
誤報に決まってるだろ?
この写真は昨日撮られたんだ。
局長と一緒に飲んだ後に下でちょっとだけ2人でいたところを撮られただけで・・・
ああ、なんで俺がお前にこんな弁明してるんだか・・・
それでいったいこんな記事を書いたのは誰だ?
誰だか調べろ。
事実も確認せずにこんな記事を書くとは」
「と言う事は、つまり先輩とヨ・ハジンさんは交際していないってことですか?」
「交際どころか・・誤報だって言ってるだろ?」
「じゃあ、本当に付き合ってないんですか?」
「違うと何回言ったら分かるんだ」
「じゃあヨ・ハジンさんは何でこんな事を言ったんですか?」
「ヨ・ハジンは何て言ってるんだ?」
*ハジンの話・・・
「ヨ・ハジン!」
「ヨ・ハジン!」
またハギョンが怒鳴りながら探し回っている。
私はちょうどシャワーを浴びて出て来た。
「おはよ」
「おはよ?えらく落ち着いてるわね。
何事もなかったみたいに」
「熱愛報道のこと?私も知ってるわ」
「それだけじゃないでしょ?
いったいいつの間に記者としゃべったの?
記者に何て言ったの?
どうしてこんな記事が出るの?」
「何て書いてあるの?」
ハギョンがスマホの画面を私に見せた。
「ああ、ちゃんと出てるじゃない。
その通りに話したの。
イ・ジョンフンアンカーと好意を持ってお互いを知ろうとしている段階だって」
「何ですって?」
・・・・・続きます。