二胡のチャンビンです。

いま、名古屋場所真っ最中。
今日は、元水戸泉関力士5。現錦戸親方とお食事する機会をいただきました。
おっきいいいいい!!


お相撲は、昔、両親が日本に来た時
名古屋場所を枡席でみせていただきましたが
お相撲さんとこんな近くでお話するのは初めてでした。


結構お酒もすすみましたが
深い深い、日本の国技お相撲の貴重なお話を聞かせて頂く事ができました。

相撲はスポーツですが、音楽とも通じるものがあるとおもう
と親方はおっしゃっていました。


お相撲さんは、一年中練習(稽古というそうです)をして
実際土俵で勝負をするのは、平均的にわずか数秒だそうです。
数秒の戦いのために、一年中、毎日24時間相撲の事を忘れることは無いそうです。


「試合の時はやはり緊張するんですか?」
と質問したら

「緊張しますよ。緊張しなきゃ、勝負はできません、でも緊張だけじゃなく、高揚感も高めています」
と教えてもらいました。






相撲を取るという事は、はだかの身体と身体のぶつかりあい。
剣もなければ、ボールもない。
自分の身ひとつで、道具を持たずに、数秒で勝負を決めるのだそうです。


それは、技を極める事なんだけれど、それがお客さんには感動として伝わって、一種の芸といえるものになる。
親方は、勝負に勝った時に「自分自身が一番感動する」そうです。
自分が感動するような試合でないと、お客さんは感動しないとおっしゃっていました。
相撲はスポーツであり、芸=エンターテインメントでもあると。
お客さんを魅了するような技を年中稽古して磨く事で、感動の試合につながるそうです。


音楽もお相撲も、「感動」があるんですね。


もちろん、お相撲さんも人間ですから
プレッシャーに負けそうになったり、自分自身で納得しない試合もあるそうです。
でも納得するまで、上へ上へと上り詰める為に日々稽古をがんばるのだそうです。
お相撲さんの頂点を目指して、厳しい稽古を乗り越えるのは当たり前の事だそうです。


いま、相撲界にはたくさんの外国人力士がいます。
「親方」ということばからもわかるように
弟子入りした力士のことを、自分の子供だとおっしゃっていました。
これは、日本の美学だというお話しになりました。
外国人力士たちは、厳しい稽古だけではなく、言葉や習慣、礼儀など
いろいろなものを学ばなければいけません、
でも、家族の様に、子供の様に、厳しく優しく育ててくれる親方のもとで
みなさん頑張っているのだと思います。


親方もおっしゃるように、厳しいのはどの世界でも一緒。
ひとつひとつ乗り越えてこそ、頂点への一歩一歩を進んで行くんですね。


錦戸親方、貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。
とても勉強になりました。
張濱もお相撲を応援に行きたいとおもいます。
親方も、こんどコンサートきてくださるって!!
またお会い出来る日を、楽しみにしています。