どうも、くろです。




今日の記事のテーマは、
「本社ビルを持たない企業は作れるのか?」

近年、グローバル化が進む中、ファブレス企業(工場をもたず、製品開発や経営だけを行う会社で、商品は外注するもの)が出現した。有名企業でいうとアップルがまさにそれである。
ファブレス企業は、製品を外注することで、製品製造過程を市場に任せ、より安い値段で作る工場に外注を依頼し、安い製品価格を実現している。


この延長線で考えたのが、本社ビルをなくしてしまうのはどうか?というもの。

利用するのは、バーチャル空間。
バーチャル空間で他者との共同作業が必要な場合や会議を行い、一方、通常業務は在宅で(つまりテレワーク)行うことで、ビルを購入することなく、企業を作れないだろうか?と考えた。


・メリットを挙げる

①ビル購入支出が不要になる。
ビルを買うだけでも、多額の資本が必要になるが、これを行うことで費用の削減、企業障壁のバリアフリー化が期待できる。

②減価償却費が不要。
減価償却費とは、たとえば、ビルを購入したとして、50年後のビルと、今のビルでは劣化などが原因で購入当初のビルと同じ価値をもっていない。そのため、その劣化が進行してどれくらいビルの価値が下がるのかを長期間で計算して、1年あたりの費用としてビルの本来の価値から差し引く金額が減価償却費である。
(大雑把な認識ですので、あしからず)

ビルを購入しなければ、減少するものも何もないので、費用が発生しない。

③テレワーク(在宅勤務)・リモートワークによる恩恵
社員は会社に勤務するための通勤が必要なくなる。
フレキシブルな勤務時間によって、効率性上昇など。

④費用を節約できるため、他社より圧倒的低価格を実現できる可能性

⑤勤務時間より実績での評価に移行

【2020/02/27 追記】
⑥ビルの清掃・管理費不要



・デメリット

①有名無実の企業の増加
本社ビルがないため、データ上だけの企業が乱立する可能性。(そもそも本社がない企業は法律上、企業として認められるのか怪しい)

②テレワーク・リモートワークによるデメリット
勤務しているかどうかわからない。
同僚・上司との繋がりの浅薄化。
議論の質の低下。やはり誰かと意見をぶつけるには対面で話す場が不可欠。そういったチームプレイがメイン業務だとテレワークはマイナス効果となる。
(一方、リモートワークの1つ、コワーキングスペースなどで会議を行えばこの問題は解消される)

③年功序列賃金制の破壊

【2020/02/27 追記】
④住所がない
郵便物など受け取れない可能性もあるが、住所を貸出て、郵便物を受け取れるサービスが確かあったはずなのであまり問題ないかも。




・課題

①セキュリティ面の安全性
テレワークの欠点である、在宅で作業を行うことで企業情報の流出が容易に起こり得ることが指摘される。セキュリティ面での支出がビル購入支出や減価償却費を上回るようなら、ビルを購入した方が得策である。

②バーチャル空間の未完成
バーチャル空間での会議など、まだ普及していない(そもそも出来るかどうかわからない)ため、会議が誰にでも簡単にできるような技術革新が必要。
次善の策として、コワーキングスペースの活用など。

【2020/02/27 追記】
③書類のクラウド管理が必要
また、大事な書類(紙ベース)の保管場所は必ず必要になり、その費用はかかるはずです。



まだまだ論理が荒削りなところもあるかと思いますが、結構真面目に考えたので、何か将来的に役立てられたらいいなって思ってます。

これは、管理会計論や産業経済論の授業を聞いたのもありますが、個人的に満員電車に揺られたくないからっていう理由で得た発想です。
満員電車は嫌なんじゃ〜。

何か意見あればどしどしお願いします!


【2020/02/27 追記】
今、現在コロナウイルスという脅威にさらされ、企業はテレワークやフレックスタイム制の導入が急務になっています。テレワークが今回の騒動で普及すればオフィスを必要としない企業が出て来てもおかしくないと思います。
この機に企業の効率化・合理化をさらに促進させ、より働きやすい社会を目指していくべきです。
その1つの形にオフィスビルのない企業というものがあるのかもしれませんね。