クレーマー扱いされて怒れたけど他に話さなければいけないことがあるのでガマンした

 

 

「ガスが使えるようになるのはいつなのか」

 

聞いてみたら答えが

 

「判りません」

 

だった

 

 

今日の夜は食べに行くとして明日からどうするのかと聞いたら

 

「携帯用のガスコンロがあるでしょう」

 

だった

 

 

ガス会社の特殊部隊が家中のガスを吸引しに来た時に置いていったものを使えとのことだった

 

ガス漏れが生じた場合、ガス会社は携帯用のコンロを貸し出すそうだ

 

といっても小さい奴

 

ゆきひらでお湯を沸かす程度しかできない小さいモノ

 

 

それを使えばいいじゃないか、との返事だった

 

家族四人の食事を携帯用のコンロで作れというわけだ

 

 

通常の家庭ならば都市ガスの火力が強いコンロが2口と魚用のグリルが一つ

 

それが普通だ

 

それでも家族四人分ともなればギリギリ

 

ところがガス配管に穴を開けてガスを使えなくした人は携帯用のコンロで十分だという

 

 

 

火力が弱いやつでもコンロはコンロ

 

一つでもあれば料理はできる

 

それで十分じゃないか

 

だから文句を言うな

 

1口だから苦労するだって?

 

料理できるからいいじゃないか

 

言っていることを簡単にまとめるとこうだった

 

 

 

ふざけた言動だったので

 

「何処に住んでいるの?」

 

と聞いてみた

 

 

料理をしなさそうなので実家住まいだろうと思った

 

そして「実家に住んでいる」という返事だったならば

 

「料理をしたことがないから携帯用のコンロを使えば何とかなると言えるんだ」

 

と言おうとした

 

 

そうしたら顔色変えて怒ってきた

 

「なんでそんなことを言わなければならないのか」

 

 

意味がわからなくて

 

「ただ聞いただけだが?」

 

と答えても怒ったままだった

 

 

よくよく聞いてみると

 

「家まで押し掛けて文句を言うつもりだから住んでいる所を聞いてきた」

 

とのことだった

 

 

自分は人のライフラインを破壊しておいて不自由な暮らしを強いている

 

しかし自分の生活が脅かされるのは許さない

 

身勝手もここまでくると立派だわ

 

そう思った

 

 

つづく