愛飲しているベリー・ブラザーズ&ラッド(BBR)のクレマン・ド・リムー。
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現在はBBRのネットショップでは、税込3,080円となっているが、同じ作り手のプロパー品であるブリュット・クラシックは1,800円前後で売られている。
結構な差があるが、BBRは委託生産しているものは単純にラベルだけ変えるのではなく、中身にも注文を出し違うワインになっているのが通例だ。
とはいえ、クレマンでこの価格差ならプロパー品の内容がよければ、プロパー品を飲むのもありではないか。
そう思い、今年の安泡チャレンジの一環としてプロパー品を2本注文してみた。
1本を飲んだときにかなりの違いを感じたが、ボトルの個体差の可能性も排除できない。
そう思い少し時間を空けて2本目を飲んでみたので、そのテイスティングノートを記載する。
なお、ヴィンテージは2020で輸入元は重松貿易。
グラスはベリーズラベルの時と同じザルトのユニバーサルを使用した。
【テイスティング】
はちみつ漬けのレモン、青リンゴ、洋梨などの陽気な暖かい果実味。
泡はけっこう荒々しい感じで、少し若いワインの苦味やエグみがある。
ミネラル感やブリオッシュ感は薄く、少しアロマティックでライムの皮、ハーバルなニュアンス。
ドライな余韻で、余韻にはパイナップルの缶詰めやシロップの甘味。
BBRのベリーズラベルと比較すると、泡のキメ細やかさ、ミネラル感の違いやネガティブな苦味など、同じ生産者の同じクラスのワインとは思えない。
1本だと個体差があるかもと思ったため2本飲んで確認したのだが、プロパー品は2本とも似たようなニュアンスだった。
明確にベリーズラベルの方がクオリティが高く、リピートはないし、それならセール時にベリーズラベルを買う。
表記がメゾン・アンテッシュではなくフランソワーズ・ガズー表記だし、もしかして違うものを買ってしまったか。
そう思うくらいの違いだったが、どうやら同じメゾン・アンテッシュのクレマン・ド・リムーらしい。
グラスも同じものを使ってテイスティングを平準化しているし、ベリーズはマルチヴィンテージ、プロパーが単一ヴィンテージという違いはある。
また、ウイスキーではイタリア廻りがいいというのがあるように、ワインも英国廻りがいいというのがある。
都市伝説ではなく、いいロットが回っているのは事実だと感じるし、特にボルドーとシャンパーニュはそう思う。
だからといって、ここまでの違いが出るのは、英国廻りと日本廻りというより、BBRが監修してるのが大きいのではないかと思う。
今までもイングリッシュスパークリング、ベリーズのサン・ジュリアンやポイヤックなど、ベリーズラベルとプロパー品を比較して飲んできた。
レオヴィル・ラスカーズに委託しているベリーズ・サン・ジュリアンなどは、価格帯を考えるとセカンドクラスだが、プロパー品の2つのセカンドとはセパージュも味わいも違う。
そのため好みによる違いはあれど、クオリティは同レベルに担保されている。
したがって、ここまでクオリティの差を感じることはなかった。
BBRのセラープランの会員向けセール価格だと、両者の差は200円ぐらいだし、仮に1,000円違ってもこの味の差と値段なら、私は迷わずベリーズラベルを選ぶ。
それぐらいの差を感じる結果となった、今シーズン初の安泡チャレンジだった。
【Good/Verygood !】