先日、星野リゾートのリゾナーレ八ケ岳に宿泊した。
中央本線小淵沢駅からシャトルバスで約5分のところにあるワインリゾートで、新宿から電車でも約2時間で行く事が出来る。
小淵沢駅はウイスキーファンには、白州蒸溜所の最寄り駅としてお馴染みではないかと思う。
まさか小淵沢に来て白州に行かない日が来るとは、思ってもみなかったが、最近は小淵沢ではもっぱらワインだ。


リゾナーレ八ケ岳には八ケ岳ワインハウスという、長野や山梨のワイナリーのワインが試飲できるショップがある。
業務用のワインサーバーに20種類ぐらいのワインが入っていて、自身で気になるワインと容量を選び、セルフでグラスに注いで試飲する。
日本のワインだけをこれだけ試飲できるのは、生産地ならではの魅力だと思う。

また、ショップではワインをボトルでも販売している。
リゾナーレ八ケ岳だけの特典といえば、宿泊者は、生産本数が少なくネットでは瞬殺される八ケ岳のワイナリー、ミエ・イケノのワインを買うことができる点だろう。
ただし、今回は残念ながらショップでは売り切れていて、店頭に並んでいなかった。
ショップでは売り切れていても、ワインスイートというタイプの部屋のセラーには入っているとの事。
しかし、メルロー、シャルドネなど3種類のワインは試飲できた。

このショップで購入したワインは、施設内のレストランに無料で持ち込みができるのも嬉しい。
小売り単価で買ったワインを、持ち込み料なしで持ち込めるので、2本のワインを2日間の夕食で飲んだ。

初日は赤ワイン、岩崎醸造シャトー・ホンジョーの『くれなゐににほふ』をチョイスした。
2007ヴィンテージのマスカット・ベリーAの古酒との事で、触れ込み通り熟成感のあるワインだった。
熟成を前提にしていないワインを熟成してボトリングという印象で、高くはないがあまり期待せず飲むにとどめた方がいい。
しかしベリーAも熟成させても面白いかも、と思える素敵なエチケットのワインだ。






二日目は白ワイン、室伏ワイナリー共栄堂の甲州をチョイス。
印象をモチーフにしたラベルで、ラベルと品種で買ったが飲むのは初めて。
少し熟成香があり、様々な食事に合いそうな甲州で、同じ作り手の違うものも飲んでみたいと思わせるワインだった。


試飲できるワインは全て試飲し、日本ワインをたっぷり飲んだ2日間だった。
飲む度に日本のワインは品質が向上していると感じるし、バリエーションも増えている。

リゾナーレ八ケ岳は、家族で訪れても地下に温水のプールはあるし、季節ごとのアクティビティも豊富でオールシーズン楽しめる。
25年近く経つため施設が少し古くなっては来ているが、相変わらず素晴らしいワインリゾートだと思う。
また機会があれば訪れ、山梨や長野のワインを堪能したい。