GW明けに中一日で開催されたシャンパーニュのセミナー。


その2つ目がThe Cellar 虎ノ門本店で開催された、フィラディスのラクルト・ゴドビヨンとサヴァールのセミナーだ。

The Cellarは私がワインを買い始めた6年くらい前は、バックヴィンテージのワインが比較的リーズナブルに買えた。

確か当時はインポーターであるファインズ系列のショップで、少し前のボルドーやブルゴーニュをよく買っていた。

今ではカーヴ・ド・リラックスと統合され、虎ノ門にあったカーヴ・ド・リラックスはThe Cellarに名称を変えたようだ。


フィラディスはワインインポーターで、シャンパーニュには特に力を入れている印象がある。

日本は世界でもトップ3に入るシャンパーニュの輸入国で、様々なシャンパーニュを国内で買うことが出きる。

最近の傾向としては、大手のメゾンよりもRMと呼ばれる小規模生産者に注目が集まり、さらに次世代の生産者たちが様々な地域から出てきている。


ウイスキーに例えると、大手のブレンデッドよりもシングルモルトの人気が出てきて、さらにボトラーズやオフィシャルの限定シングルカスクに人気が移っている、というとわかりやすいだろうか。

アウトターンが少量のため、人気が出るとすぐになくなり、二次流通で高値になっていくのも似ている。


フィラディスでは、それらをアルティザン・シャンパーニュと呼んで展開しているという。

ベリー・ブラザーズ&ラッドでも同じようにアルティザン・シャンパーニュと呼び、新世代の小規模生産者を取り扱っている。

サヴァールはその代表的な生産者で、少量生産ゆえに入手が難しいシャンパーニュの一つだ。


https://firadis.co.jp/product/producer-info/?producerid=3165



それに、ポスト・サヴァールと目されるラクルト・ゴドビヨンのシャンパーニュと合わせて、セミナーが開催されるという。


https://firadis.co.jp/product/producer-info/?producerid=5027



少量だが入手が難しいサヴァールのシャンパーニュも販売されるということだったので、参加してきた。


定員は最大15名ということで、一人50ml程度を8種類テイスティングできるセミナーで、サヴァール2種、ラクルト・ゴドビヨン6種が提供された。

両者はモンターニュ・ド・ランスのエキュイユという地区に拠点を構え、歩いて数分の場所にあるご近所同士だという。

エキュイユはプルミエ・クリュに格付けされているが、グラン・クリュに勝るとも劣らない地区で、両者ともそのテロワールを表現しているとの事。


サヴァールはスタンダードキュヴェのルーヴェルチュールとビュル・ド・ロゼが提供され、ラクルト・ゴドビヨンは以下の6つだった。







50ml程度の少量だったのと、少し風邪気味で鼻と舌がベストコンディションではなかったが、素晴らしさが充分に伝わる試飲会だった。
最後にサヴァールの購入希望者で、ジャンケンをして欲しかったキュヴェのグレートヴィンテージである2018を手に入れる事ができた。

1本しかないため、少し熟成させて持ち寄り会に持ち込むような使い方をしようと思う。
楽しめる素晴らしいセミナーだった。