だんだん気温が上がってきて、これから初夏や夏のワインを飲む時期になってきた。

サンセールやシャブリ、プロヴァンスのロゼなどもいいが、シャンバーニュははずせない。

先日、続けざまにシャンパーニュのセミナーが二つあって、それぞれに参加した。


一つはフレンチのメゾンで開催されるシャンパーニュディナー、もう一つは酒販店でインポーターを招いて開催するセミナーだった。


一つ目は、(株)都光が輸入しているシャンパーニュ パルメだ。

アンバサダーを務める阿部誠ソムリエを迎え、若月稔章シェフの邸宅レストラン、ソンブルイユで行われた。


ソムリエ 阿部誠さんのプロフィールはこちらから

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https://somme-lier.com/


シェフ 若月稔章さんのプロフィールはこちらから

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https://hitosara.com/0006104213/person.html


ソンブルイユは縁あってたまに訪問するが、クオリティの割にはコースの価格もリーズナブルで、空間やホスピタリティも素晴らしいメゾンだ。


ソンブルイユとはバラの品種の名で、ちょうど見頃に入ったバラか植えられた庭園を散歩していると、メインダイニングに招かれた。



用意されていたシャンパーニュは5種で、全てノンヴィンテージ。

■ブリュット・レゼルヴ

■ブラン・ド・ブラン

■ブラン・ド・ノワール

■アマゾーヌ・ド・パルメ

■ネクター・レゼルヴ









ソンブルイユの支配人と、阿部ソムリエは西洋銀座時代からの付き合いで、その縁で実現したらしい。

以前ブルゴーニュから生産者を招いた際のセミナーにも参加したが、ワインディナー自体は久しぶりの参加となった。

コースのそれぞれに対応したワインが提供され、2時間強というまあまあなハイペースで会は進行された。


パルメはモンターニュ・ド・ランスの7人の生産者が集まってつくられたメゾンだという。

各々がグラン・クリュとプルミエ・クリュを所有していて、シャンパーニュ&スパークリングワイン世界選手権(CSWWC)で部門ごとのワールドチャンピオンを獲得しているとのこと。


CSWWCは2022で9回目と比較的新しい。

シャンパーニュの権威トム・スティーブンソンが創設し、エッシ・アヴェランMW、ジョージ・マーカスを含めた3人が審査員を務める。

2022合計で147の金メダルと249の銀メダルが授けられた。

パルメはブラン・ド・ブランとブラン・ド・ノワールで2022はワールドチャンピオンを獲得している。


その両者とも素晴らしいワインだったが、特にブラン・ド・ブランは、モンターニュ・ド・ランスのプルミエ・クリュのヴィリエ・マルムリィとトレパイユのシャルドネをメインにつくるらしい。

コート・デ・ブランのシャルドネとは趣がことなり、60ヶ月の熟成もあってか非常に柔らかいブラン・ド・ブランでかなり良かった。

もちろん、サーブが良かったのはあるだろうが、売っている価格を考えたら相当お買い得だと思う。


また、NVブリュットのブリュットもCSWWCの2020年で、ワールドチャンピオンを獲得しているらしい。

バランスのよいエントリーキュヴェで、使い勝手が良さそう。


あとはアマゾーヌ・ド・パルメというフラッグシップキュヴェが、メインの牛フィレ肉のグリエに負けない力強さと熟成感を持っていた。

プレスティージュクラスなので、それなりにするが今やプレスティージュのシャンパンはかなり価格が上がっている。

それを考えたらまだありな価格設定だと感じた。


さすがにシャンパーニュにきちんとマリアージュしているメニューで、シャンパーニュもたっぷりと飲ませていただき、相当満足度の高いディナーだった。
ソンブルイユでは、今後こういうディナーを増やしていくらしいので、時間が合えば参加したい。


唯一残念だったのは、ディナー参加者に当日出たワインのオーダーを取らなかった事だろうか。

あそこで注文を取っていたらかなりのオーダーが見込めたと思うし、こちらも店で探して買う必要がないからありがたい。

商売っ気がないのはいいことだが、ここで注文が取れたら、この夏はパルメを飲もうという人は多かっただろう。

 

とはいえ、大満足のワインディナーでパルメの今後にも注目していきたい。