いよいよ開催があと1ヶ月強となった、ウイスキーの祭典、アイラフェスティバル。
今年は5月24日から6月1日まで開催される予定だそうで、この時期の風物詩であるアイラフェスの限定ボトルもいくつか発表されている。
https://feisile.co.uk/feis-ile-2024/
今年はポートエレンもオープンデーが行われているようで、リストに載っていた。
果たして、オリジナルボトルが出るのだろうか?
オープンデー順に今発表されているものを掲載する。
なお、まだ未発表のものは発表され次第追記していく。
■ラガヴーリン 蒸溜所オープンデー 5月25日
★アイラフェス2024 10年 ヘビリーピーテッド 10年 56.7%
毎年直前に明かされるラガヴーリンとカリラのフェスボトル。
ラガヴーリンは通常よりもピートレベルの高い麦芽をリフィルと強くチャーした1stフィルのバーボンアメリカンオークホグスヘッドで熟成したもの。
£175で1,800本のアウトターン。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240515/09/zgmf-x10a19730730/c4/7f/j/o0486108015438956603.jpg?caw=800)
あと1本プレミアムレンジのシングル・カスクが販売される模様。
ボデガシェリーで約20年熟成され、最後の8年ヘビーにチャーしてアモロソでシーズニングされたバレルで熟成されたもの。
ビッグヴィンテージの1995の原酒で£2,500で250本のアウトターン。
これはスペシャル過ぎて機会はないと思うが、ぜひ飲んでみたい。
■ブルックラディ 蒸溜所オープンデー 5月26日
★ロックンダール 03.1 ブルックラディ 10年 50%
ロックンダール(ROCK’NDAAL)として展開し始めて3年目のブルックラディ。
10年熟成ものは£100で3,000本売りに出されるという。
バーボンカスクのソーテルヌ、オーストリアデザートワイン、スペインのブランデーカスクで後熟したものをブレンド。
最後にまたバーボンカスクに戻し、ボトリングしたもののようだ。
2本目はポートシャーロットの20年熟成もので、£225で1,500本のアウトターン。
バーボン樽熟成と1stフィルのソーテルヌカスクを7対3でヴァッティングしたもの。
最近いいボトルが多いポートシャーロットで、2003年頃蒸溜なのでこれは飲んでみたい。
■カリラ 蒸溜所オープンデー 5月27日
アイラフェス2024 13年 フレンチオーク・ルビーポート・フィニッシュ 54.5%
■ラフロイグ 蒸溜所オープンデー 5月28日
カーディス2024 カスク・フェイバリッツ 52.4%
今年30周年を迎える公式ファンクラブであるフレンズ・オブ・ラフロイグ。
それにちなみゲール語で『友情』を表すカーディスというシリーズを展開しているが、今回のカーディスはCASK FAVOURITESという10年熟成ものだ。
バーボンカスクとクォーターカスクで熟成されたものを、甘口シェリーのペドロヒメネス(PX)樽でフィニッシュ(後熟)させたものらしい。
これは、人気シリーズであるクォーターカスクと、トリプルウッドへのオマージュとの事。
確かトリプルウッドも、バーボン、クォーター、PXという三つの樽をつかうので違いは2点。
ノンエージではなく10年の熟成表記、48%の加水ではなくそれより高い52.4%だという点だろう。
なお、52.4%はカスクストレングスなのか加水なのかは不明だ。
30周年の割には地味目な印象をうけるが、どんな味なのか楽しみだ。
■ポートエレン 蒸溜所オープンデー 5月28日
■ボウモア 蒸溜所オープンデー 5月29日
★アイラフェス2024 19年 ダブルマチュアード・イン・ヴァージン・アメリカン・オーク・バレル
ボウモアは19年熟成もので、ヴァージンアメリカンオークバレルのダブルマチュアードとの事。
これだけだと、何がダブルマチュアードなのかよくわからない。
甘くてクリーミーな香りがキャラメリゼ風味と独特のスモーキーな後味を生み出す、とある。
アルコール度数は54.8%で、1本£200で3,500本売り出される予定だという。
★ハンドフィル2016 ハンドフィル 100%フロアモルティング バーボンカスク
そしてもう一本、予約制のハンドフィルのエクスペリエンスでは、2016のバーボンカスク、かつ100%フロアモルティングのものがボトリングできるらしい。
これはかなり注目のスペックで、相当飲飲んでみたい。
■アードナホー 蒸溜所オープンデー 5月29日
■キルホーマン 蒸溜所オープンデー 5月30日
アイラフェス2024 アンピーテッド 53%
2024 リリースは、2011 年に蒸留された 2 つのフレッシュバーボン樽をヴァッティング。
約13年の熟成で、キルホーマンで栽培、製麦された大麦からつくられ、蒸溜所のキルンで乾燥されているとの事。
特筆すべきは、ピートで乾燥されていない、つまりアンピーテッドのキルホーマンだという。
480本限定と数が少なく、£110で売り出される。
アンピーテッドがどんな味なのか、機会があれば飲んでみたい。
■ブナハーブン 蒸溜所オープンデー 5月31日
毎年複数の価格帯や熟成年が出るブナハーブン。
今年のフェスボトルは以下の2本。
★14年 ルビーポートフィニッシュ 58.7%
2009年5月蒸溜の原酒をバーボンカスクで熟成し、2020年にルビーポートたに移し替え、ルビーポート樽で3年熟成させたもの。
値段は£128。
★23年 トリプルシェリーウッド・フィニッシュ 53.3%
1999年蒸溜の原酒をそれぞれ、マンサニージャ、オロロソ、アモンティリャードの樽に移し替えて熟成したもの。
アモンティリャード、オロロソについてはフィニッシュの期間の方が長いため、フィニッシュと呼ぶかは微妙な気がする。
アウトターンは4002本で価格は£440。
■ジュラ 蒸溜所オープンデー 5月31日
■アードベッグ 蒸溜所オープンデー 6月1日
スペクタキュラー 46%
オープンデーが6月1日、トリを飾るアードベッグのフェスボトルは、またしてもフェス前に発売される。
コミッティーストアでは先行して4月25日に、一般発売も5月8日に行われるという。
バーボン樽熟成とポート樽熟成のヴァッティングとの事で、意外なことにアードベッグでポート樽熟成は史上初らしい。
希望小売価格は税込み19,800円。