用事があり数日間留守にしていたら、帰宅した夜にウイスキーが届いた。
ほしいと思うウイスキーが集中し、ここ1ヶ月で味を知る前に発注して買ったウイスキーが結構ある。
人気のウイスキーは飲んでから買おうとしたら、完売してしまっているからだ。
なかなかBarに行けておらず、飲めていないものもあるが、それらはおいおい開けていこうと思う。
私はウイスキーもワインも飲み頃があると考えるたちだ。
一時期、『着・即・開』などといってすぐに開ける人たちの投稿を目にした。
しかし普通はラフィット・ロートシルトの2019を届いてすぐは開けないだろう。
それはウイスキーも同様で、まして1本しかない場合などは大事に飲みたい。
幸い、ワインと違いウイスキーなら、たいていはBarでショットで飲める。
開け時の目論見はだいたいたてられる。
しかし、こうして買ったものを改めて並べてみると、私が買うウイスキーは顕著に傾向がある。
最近だと、それを選んだ人で買うか、オフィシャルの限定品を買うか、もしくは好きな蒸溜所の好きなヴィンテージ買いをするかのどれかだ。
『これ、なんで買ったんだろう?』というものは、今ではあまりなくなっているように思う。
もっとも好きなヴィンテージのウイスキーを買うのは、値段と折り合いがつかなくなって久しい。
最近届いたウイスキーを備忘録としてまとめてみた。
◼️ザ・テイスター シークレット・アイラ selected by 藤田純子 2009 14年 52.5% スコッチモルト販売
◼️ザ・テイスター ブルックラディ selected by 中村信之 2012 11年 52.4% スコッチモルト販売
■クラインリーシュ 1996 24年 サイレンスバー&キャンベルタウンロッホ by信濃屋 54.6% ザンジバー
■アードナムルッカン 2018-2023.4 シェリーカスクリリース 50% オフィシャル
■アードナムルッカン 2014-2023 8年 AD/12:14 CK439 アルティメット・スピリッツ向け 60.0% オフィシャル
■タムデュー 18年 125周年 100%シェリー 46.8% オフィシャル
■ロイヤルロッホナガー 2006 14年 ハンドフィル カスクNo.381 54.9% オフィシャル
■ストラスアイラ 2003.5.28-2019.5.30 16年
カスクNo.38847 バーボンカスク 53.5% オフィシャル
■アイラディスティラリー#3(ラフロイグ) バッチ6 1993 29年 オロロソフィニッシュ 52.1% TBWC
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これまたタムデューだけまだ飲めていない。
ロッホナガーのシェリーのハンドフィルは昔のセレクテッド・リザーブのベクトル。
また、表記はないがアイラはラフロイグ、1993ヴィンテージで、これまたなかなかよかった。
ラフロイグの1993は30年熟成を越えると、今後なかなか買えなくなるだろう。
このボトルはオロロソシェリーオクタブでフィニッシュをかけたようだが、少なくとも悪くはなってない。
両者とも飲み頃を見計らってから開けたい。
ストラスアイラは、以前ウイスキー・エクスチェンジ向けに15年が出ていた。
ペルノリカールが買収したため、今後はエクスチチェンジで出る可能性があるとはいえ、相変わらずアイテムが少ない。
余裕があればゴードン&マクファイルやオフィシャルは買っておきたい。
今後の見通しだが、ワイン、特に2019~2021の不作に端を発したブルゴーニュは異常に高騰した。
しかし2022と2023の記録的豊作で、少しは沈静化するのだろうか。
先頃ブルゴーニュワイン委員会の記者会見で、在庫不足は解決しつつあると発表されたらしい。
日本の価格にどう転化されるかは分からないが、下がってほしいものだ。
しかし逆に、2010年代はビッグヴィンテージを連発したボルドーは、逆にここ2年は記録的な不作に喘いでいるという。
まさに禍福は糾える縄の如しで、ボルドーをせっせと買っておいてよかった、という状況がこないか心配だ。
ウイスキーは、好況により生産を増やした結果落ち着いてきたのか、少し価格が安定した印象がある。
とはいえ、ほしいと思うウイスキーは高いし、蒸溜所に偏りもある。
スプリングバンクは相変わらず争奪戦で、買うのが難しい。
後はボウモアやロングモーン、ストラスアイラ、グレンドロナックあたりで、安くていいものが出てくれたらありがたい。
為替や社会情勢の影響もあり、どちらの酒も当分は安くなる要素が少ない。
手持ちの酒を大事に飲みつつ、縁あって迎え入れた酒は飲み頃を見つつ飲んでいきたい。