スブリングバンクの公式ファンクラブ的な存在である、スプリングバンク・ソサエティ。
そのソサエティでは、会員向けに抽選で定価でボトル販売を行う事がある。
先日、抽選販売されたのが2023年11月版のテイスティングパックだった。
テイスティングパックは、6種類の20ml瓶がセットになったパックだが、貴重なボトルも入っている。
その割には税抜きだが£33.33(約6,300円)とさすが直営だけあり、相当良心的だ。
むしろ日本まで送ってもらう£42(約8,000円)の送料の方が高い。
当選していたものが無事届いたが、今回の内容は以下の通り。
①キャンベルタウンロッホ2023 46%
以前はブレンデットウイスキーだった気がするが、今回は5つ全てのキャンベルタウンモルトのブレンドのようだ。
5つとはすなわち、以下の通りだ。
1.スプリングバンク
2.ロングロウ(2回蒸溜のヘビーピート)
3.ヘーゼルバーン(3回蒸溜のノンピート)
4.キルケラン(同資本の別蒸溜所であるグレンガイルの2回蒸溜)
5.グレンスコシア(地域内の別資本の別蒸溜所)
地域の明確な特徴が出るはずで、キャンベルタウンの名を冠したウイスキーのブレンドにふさわしい。
熟成表記はなく、アルコール度数は46%となっている。
使われている原酒はバーボン樽とシェリー樽での熟成だそうだ。
②スプリングバンク 18年 2023 46%
毎年セパージュ(原酒比率)が違うスプリングバンクの18年熟成もの。
2023年は65%シェリー樽、20%バーボン樽、15%ラム樽。
逆算するとヴィンテージは2005年くらいということになる。
テイスティングノートをみると比率通りシェリーの影響が大きそうだ。
③スプリングバンク21年 2023 46%
これまた毎年セパージュが違う21年熟成もの。
この2023年バージョンは、45%バーボン樽、20%シェリー樽、20%ラム樽、15%ポート樽という原酒構成。
熟成年数と原酒構成で複雑な味わいを楽しめそう。
今や高額になりなかなか買えなくなっているので、この値段で試せるのはありがたい。
④スプリングバンク 10年 パロ・コルタド 55%
パロ・コルタドとはシェリーの一つだが、6年間バーボン樽で熟成した後、4年間パロ・コルタド樽で熟成させたもの。
アルコール度数は55%のカスクストレングスで、例に寄ってすぐに売り切れて買えなかったし、ソサエティの抽選でも外れた。
それが試せるのはありがたい。
⑤ヘーゼルバーン 15年 オロロソカスク 55.8%
100%オロロソシェリー樽熟成のヘーゼルバーン。
15年、シェリー樽熟成のヘーゼルバーンはオープンデー向けなどでもいい印象があるスペック。
ちなみに、ヘーゼルバーンはノンピート麦芽の3回蒸溜でつくる、スプリングバンクの別ブランドのウイスキーだ。
⑥ロングロウ 21年 2023 46%
スプリングバンクがヘビーピーテッド麦芽の2回蒸溜でつくるロングロウ。
2023年のセパージュは65%シェリー樽、35%バーボン樽となっている。
スプリングバンクに比べればまだ買えるが、追いづらい価格になっている。