ラフロイグでは毎年アイラフェスの時期に、カーディスと銘打ったフェスオリジナルのボトルが販売される。

現地に行かないと買えず本数も少ない蒸溜所がある中で、公式オンライン・ショップでフェスボトルが買えるのだ。

同じように行かなくても買えるアードベッグと並び、ある意味ありがたみのない蒸溜所だといえる。


それでも例年はフェスが終わってから、フレンズ・オブ・ラフロイグというサイトで売られていたが、先ほど先行販売のメールが来た。

内容は伏せられているが、フェスのオープンデーである5月31日に買えるようになるという。






こんな仕掛けで売るとは露知らなかったので、先日あげたアイラフェスボトルの記事で、結果としてネタバレをしてしまっていた。。。
もはや手遅れだし、ネット上では普通に出回っている情報だ。
内容がわからないと買えないよ、という人もいるだろうし開き直って改めて掲載する。


今年のカーディスはウェアハウス1という、1830年からある海沿いの一番熟成庫で熟成したものだという。
同系列のビームサントリー所有のバーボン、メーカーズマークの空き樽で熟成した1stフィルで、熟成年表記のないノン・エイジ・ステイトメント(NAS)。
アルコール度数は52.2%のカスクストレングスで、価格は€70.87(約9,680円)との事で、先行販売は一人二本までの制限がある。


ちなみに、フレンズのサイトでは去年や一昨年のカーディスがまだ買える。
例年それほどスペシャルでもないし、いくら本数が多いとはいえ値段以上においしかったら売り切れているだろう。

とはいえ一年に一度のお祝いボトルだし、アルコール度数も好きなレンジだし、磯っぽい香りの強いラフロイグなら好みだろうと二本買った。
1stフィルのバーボン(おそらくバレル)でNASだから、樽やバニラ感が強すぎなければいいなあと思う。

同じアイラの蒸溜所であるボウモアも、一番熟成庫をbond No.1として売り出しているし、ラフロイグも同じなのだろうか。
そのうち、レギュラー品の43%か免税店向けの48%が出てきそうな感じのある商品だ。

ちなみにカーディスとは友情という意味のゲール語で、1994年発足のオフィシャル・ファンクラブであるフレンズ・オブ・ラフロイグにかけているのだろう。
フレンズには、ラフロイグのボトルを買った筒の中に入ってる用紙に記載されたコードを入力すれば、会員になれる。
カーチェスと表記する人もいるが、ゲール語の音はむしろそれに近いという。
ただ、カーチェイスと空目しそうなので、私はカーディスと表記している。

最近のカーディスはウッドフィニッシュものが多かったが、今年のはバーボン樽熟成にこだわりを持つラフロイグの原点回帰とも言える。
どんなウイスキーに仕上がっているのか、届くのを楽しみにしている。