スコットランドのエルギンに拠点を置く、老舗インディペンデントボトラーであるゴードン&マクファイル社(以下G&M)。

1895年にジェームス・ゴードンとジョン・アレクサンダー・マクファイルが食料品としてスタートさせましたが、地元のシングルモルトウイスキーを扱ったのがきっかけで、現在はインディペンデントボトラー(独立系瓶詰業者)として世界的なビジネスに発展しています。

スペイサイドを中心としたウイスキー蒸溜所に自らの樽を持ち込み、蒸溜したスピリッツを詰めてもらい、蒸溜所や自らの熟成庫で熟成させたものをボトリングして販売しています。

その古酒のストックは他の追随を許さないレベルで、1940年代の70年熟成を今リリースできるのはおそらくG&Mだけではないでしょうか。

また、1993年に悲願であった蒸溜所の取得をスペイサイドのフォレスの町にあるベンローマック蒸溜所を買収することで成し遂げます。

5年かけて蒸溜所を改修し、1998年から蒸溜を再開させて、昨年2018年でG&M社の蒸溜20周年を迎えています。

ベンローマックは旧きよきスペイサイドのウイスキーを再現するというコンセプトでミディアムピートのウイスキーを生産していますが、熟成が長いものも出始め今注目の蒸溜所です。

そして、スペイサイドに新しく自社の二つ目の蒸溜所を建設すると2018年に発表していましたが、この度その新蒸溜所のデザインが発表されました。

まだ名前のない蒸溜所はグランタウン・オン・スペイの近く、クラガンという場所に建つ予定で、ケアンゴームズ国立公園内に位置しているとの事。

円形の建物や緑化された屋根は周囲の環境に溶け込むデザインになっていて、毎年180万人の観光客が訪れるというケアンゴームズ国立公園の新しい名所となり、地域が活性化される事が期待されています。

数ヵ月後に承認がおりる予定で、そうなったら2020年中には建設を完了させたいという事なので、蒸溜所の名称も含めて、続報を楽しみに待ちたいと思います。



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