スペイサイド、エルギン地区にあるロングモーン蒸溜所。

ゲール語で『聖人の場所』という意味を持ち、現在はペルノリカールの傘下にあります。

マッサンこと竹鶴政孝さんが留学中に、1週間の実習をさせてもらった事は有名です。
そういう意味でも日本とは縁のある蒸溜所ですね。

ブレンデッドウイスキーの体を成すトップドレッシングの一つとして使われ、オフィシャルのシングルモルトはあまり陽の目を見ていません。

しかし、エルギンにある老舗のボトラー、ゴードン&マクファイルから多くのボトルがリリースされ、LGDのロゴが入った蒸溜所ラベルをはじめ、準オフィシャルといっていいくらいリリースされています。

このボトルもそんな蒸溜所ラベルで、フランスのリテイラー、メゾンドウイスキー向けに詰められたロングモーン。

よく見かけるトール瓶ではなくダンピーボトルで、カスクナンバー1088のシェリーカスクから45%でボトリングされています。

ボトリングは2006年ですから33~34年の熟成、樽はオロロソバットでおそらく1stフィルでしょう。

72ヴィンテージのG&Mシェリーのロングモーンの典型的な味わいで、巨峰のような葡萄感、上質なマールのようなミント、香りのいいヴィンテージものの家具、アフターにトロピカルフルーツ。

このボトルは何度も飲んでいますが、ボトリングから10年で、よりポテンシャルを発揮しているようでした。

G&Mシェリーカスクのロングモーン、やはり素晴らしいウイスキーです。


Verygood!!