Y氏:「アメリカ軍の艦艇が攻撃された時、それを守らなくてもいいのか」という論理は、一見もっともらしいが、米政府の決定に基づく米軍の武力行使への相手側の「反撃」や「報復」は、日本の安全と常に繋がるわけではない。「アメリカ軍が何もしていないのに攻撃された」という状況設定自体、現実味がない。
そんなことはない。たとえば、南シナ海で米中が戦闘状態に突入すれば自動的に在日米軍も中国からの攻撃目標になるので、自衛隊がこれを守るという状況は十分あり得る。
事実として、元護衛艦隊司令官の著書によると、911テロ時に横須賀にいた米空母を旅客機テロ等から防護する必要が生じたが、海自がこれを護衛する法的根拠がなく、やむなく平時の「調査研究」で護衛艦を出動させたが、実際に米空母への攻撃があったら海自はこれを守ることができなかったとの話もある。
また、同じ著書によれば集団的自衛権がないために、日米は同盟を組んでいながらも共同作戦ができないため、艦隊行動を取るにしても海自艦隊が前方で対潜哨戒を行い、後続の米艦隊がそれとはまったく別個に艦隊行動をとったりしている。このように現場レベルにしわ寄せが及んでいる事実が既にある。
その元護衛艦隊司令官によれば、911テロ時に「調査研究」で護衛艦を出動させ、米空母を護衛した際には、いざ攻撃があれば海自には反撃するための法的根拠はなかったが、責任者として覚悟を決めた、とある。自衛隊の指揮官に、違法を承知で友軍を守るべく行動させるような覚悟を強いるべきでない。
我々一般人が知るよりも、現場の自衛官と米軍の心情的結びつきは強いだろう。いざ有事には、戦友を庇いあうべく戦う覚悟があるものと察する。その時に、集団的自衛権がないがゆえに自衛隊が一部の米兵や米艦を見殺しにするか。しないだろう。自衛官に違法行為を強いることがないためにも国民と政府の決断が要る。
賛成・反対を言う前の集団的自衛権入門/元護衛艦隊司令官 香田洋二
事実として、元護衛艦隊司令官の著書によると、911テロ時に横須賀にいた米空母を旅客機テロ等から防護する必要が生じたが、海自がこれを護衛する法的根拠がなく、やむなく平時の「調査研究」で護衛艦を出動させたが、実際に米空母への攻撃があったら海自はこれを守ることができなかったとの話もある。
また、同じ著書によれば集団的自衛権がないために、日米は同盟を組んでいながらも共同作戦ができないため、艦隊行動を取るにしても海自艦隊が前方で対潜哨戒を行い、後続の米艦隊がそれとはまったく別個に艦隊行動をとったりしている。このように現場レベルにしわ寄せが及んでいる事実が既にある。
その元護衛艦隊司令官によれば、911テロ時に「調査研究」で護衛艦を出動させ、米空母を護衛した際には、いざ攻撃があれば海自には反撃するための法的根拠はなかったが、責任者として覚悟を決めた、とある。自衛隊の指揮官に、違法を承知で友軍を守るべく行動させるような覚悟を強いるべきでない。
我々一般人が知るよりも、現場の自衛官と米軍の心情的結びつきは強いだろう。いざ有事には、戦友を庇いあうべく戦う覚悟があるものと察する。その時に、集団的自衛権がないがゆえに自衛隊が一部の米兵や米艦を見殺しにするか。しないだろう。自衛官に違法行為を強いることがないためにも国民と政府の決断が要る。
賛成・反対を言う前の集団的自衛権入門/元護衛艦隊司令官 香田洋二
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