東日本大震災。

筆舌に尽くし難い光景。

言葉にならない…。


JWは間もなくハルマゲドンがやってきて、世界中がこの被災地のように壊滅し、JW信者以外は絶滅すると教えられている。組織の刊行物の挿絵には、確かにそうした予想図が描かれている。

仮に、万一、それが真実だとして、目の前にこの惨劇を見て、近所の人たちの死骸の山を見て、自分の救いを喜べるのだろうか。

組織から離れた子どもと未信者の夫の滅死を目の当たりにして、救われたことを嬉しく思うのであろうか。

音信に耳を傾けなかった者の残骸を見てどう感じるのだろうか。


そして、その光景に神の愛を感じるのだろうか。

邪悪な者、世の人、とJWは言う。そう呼ばれる彼らは今必死で助け合って譲り合って生きている。