私はこの言葉を非常に嫌忌している。

私も幼少より、あれダメこれダメそれもダメと教え付けられ、最後は「滅ぼされるよ!」というトドメを受けてきた二世だからだろう。

同じような教育をうけた二世は決して少なくない。

このような教育で、子供が健全に育つだろうか。正しい心を持つ人間になるだろうか。そして神を愛する心が育つだろうか。


だから私は、執拗にこの言葉を我が子から遠ざけている。集会で出てくる際は、「お父さんはこれは違うと思ってる」と耳打ちする。記事に登場する時は見せない。スルーする。

今はただ、「いつだかわからないけど、遠い将来エホバは地球を楽園にしてほとんどの人をそこに連れて行ってくれるとお父さんは信じているよ。人を殺したり傷付けたりを平気で何回もするような悪い人は楽園には行けないと思うよ」と伝えている。

しかし、私の会衆の同年代の子供達は親から教えられたままに、子供らしい口調で可愛い声で「エホバに滅ぼされます」と注解している。

我が子に「そんなことしたら滅ぼされるんだよ!」と言ってくる子もいる。

小さな子供にとって、この言葉は心に残り、重くのしかかり、自由にのびのび成長すべきを阻害しているように思う。

悲しい事態だと私は憂いている。