
http://no-border.asia/archives/13383/4
原発事故の偽りの「収束宣言」以降、現在、最もシビアな状態が露呈している。高濃度の汚染水が海洋へ漏洩し続けているという事態だ。
冒頭に書いた、海から7mの地下水観測孔No,1-8の水位が地盤から1.2mということが暫定だが測定されたため、遮水壁を汚染した地下水が乗り越えた、というデータが次々と出ている。
その東京電力のメールが届いた8月10日、筆者は福島第一原発の作業員から、憂鬱な情報を得た。何人かの作業員に確認したところ、海洋への地下水の漏洩は、「目視できる」というのだ。
「ちょろちょろというものではない、川のような流れ」
「ザブザブというゆるやかな滝のような感じ」
このように、海への漏洩が目視できる、と報告をきいた。
なるほど、海水中の護岸の下部からではなく、遮水壁の上部を乗り越えて漏洩している現在では、護岸の上部からの漏洩となり、海面から漏洩付近が上部に移動し、目視できるということであろうか。
「この付近の写真や映像もあるはずだが、公開しないのではないか」そう話す作業員もいた。
このような非常事態の、東京電力からのメール、作業員からの連絡を次々と筆者が受けている中、TVでは、安倍首相が10日から夏休みに入った、というニュースを報道していた。映像でゴルフに興じている首相は、小泉政権以降の長期休暇をとり、21日まで復帰しないということであった。
原発再稼働を進める安倍政権は、この汚染した地下水が海洋に漏洩し続けている現状を、どうやら問題にしていないようである。
ちなみに、規制委員会はお盆休みの週も、朝から晩まで次々と検討会、ワーキンググルプが入ってきている。8月2日の緊急に設けられた汚染水対策ワーキンググループの更田委員の言葉、
「東京電力に手が余るようなら、声をあげてください。
国でも何でも使ってください。
東京電力の手に余り、やはりできませんでした、では済まない問題ですから。
厳しい言い方だが、次回は、資料を耳をそろえてもってきてほしい。
JAEAでもJNESでも、とにかく国でも何でも力を借りて、全てをあげて対応にあたるべき問題です。」
この言葉が現状を表している、と筆者は感じる。
【NBオリジナル】