2015年3月5日木曜日
「おはよう。昨夜は魘されていたけど悪い夢でも見たの?」
学校が休みのせいか、ここ数日朝寝坊する私に母が声をかけてきた。
「おはよう。」
私はそんな母の言葉に眠い目を擦りながら一言返し布団を捲ると、身体中汗でびっしょり濡れていた。
「どうしたの?汗びっしょりかいて風邪ひいて熱でもあるの?」
お母さんが心配そうな顔で私を見つめ、おでこに手を当てた。
身体が異常に熱くて頭が割れそうに痛い。
目の前が霞んで見えないが、これは熱のせいかな。
顔を洗って目を覚まさないと。
洗面台の鏡に映る私の顔は、異常に肌が荒れて目が充血している。
でも、充血してると赤くなるんだけど、鮮やかなイエローになっている。
そう言えば、夏樹に言われたけど、興奮すると濃いイエローになるって。
「お母さん、ちょっといいかな?」
私は、この異常な顔をお母さんに見て貰おうとした。
「お母さん、私の顔おかしくない?」
私の顔を見るなりびっくりした顔で、
「熱のせいで、肌が荒れているとしても、目の色は変だね?」
「いつもは薄いイエローなんだけど、ものすごく濃いイエローになってるよ。」
「少し休んで、午後から一緒に病院へ行こう。」
そんなお母さんの言葉に
「わかった。それまで横になってるよ。」
私はベッドに大の字に寝て天井を見上げた。
身体中がもの凄く熱いのに、この熱さが何か懐かしさを感じ、涙がこぼれ落ちた。
それは、たぶん、私がお母さんのお腹の中にいた頃の、不思議で自然な感覚だと思う。
